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「陰極〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

陰極の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
ジョン」機ヲ「スタート」ノコト。受影機ノ同調周波数ヲ七万付近ニ選ビ、調整ノコト。陰極管ノ水冷ニ特ニ注意ヲ要ス。 この命令は私にちょっと不審を起させた。相手も....
自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
も顕著で古くから知られているものの一つは、放電のリヒテンベルグ形像である。これの陰極像などは立派に週期的と呼ばるべきものである。この像の生成についてはずいぶんい....
B教授の死」より 著者:寺田寅彦
の一方にB教授が「テレラ」と命名した球形の電磁石がつり下がっており、他の一方には陰極が插入されていて、そこから強力な陰極線が発射されると、その一道の電子の流れは....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
界的な実験に成功したと云うのだから、うなずけるわけだ。菊地氏は、電子の集合である陰極線を、薄い雲母板を通過させて、回折像を写真にとったのだが、これはラウエ斑点が....
話の種」より 著者:寺田寅彦
の稀硫酸液に入れ大きな桶で電気分解をやる。陽極には大袋に亜鉛を入れたものを用い、陰極には銅板を用い、二・五ボルトの電圧で千アンペアの電流を通すと陰極の方へは純銅....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
その内にはをなしている。 この第十二篇の中には、真空放電)。この時真空管内で、陰極に近い所に暗い部分があることを発見した。これは今日でも「ファラデーの暗界」と....
三国志」より 著者:吉川英治
いった。 「何でこの風が味方に不吉なものか。思え。時はいま冬至である。万物枯れて陰極まり、一|陽生じて来復の時ではないか。この時、東南の風|競う。何の怪しむこと....
私本太平記」より 著者:吉川英治
という語そのままな空でもある。盆地のせいもあろうが暗灰色ともなんともいいようない陰極の天地であった。風を交じえた粉雪なので、霏々と、雪には声があり、まだ凍て乾い....
科学映画の一考察」より 著者:中谷宇吉郎
いものは分らないのである。例えば『レントゲンと生命』などで、あの変圧器、整流器、陰極線などの線画の説明は、作った人はあれで誰《だれ》にもよく分るように現象を説明....