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陰毛
「陰毛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
陰毛の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いのちの初夜」より 著者:北条民雄
、そこにまで無数の結節が、黒い虫のように点々とできているのだった。もちろん一本の
陰毛すらも散り果てているのだ。あそこまで癩菌は容赦なく食い荒らして行くのかと、尾....
「女肉を料理する男」より 著者:牧逸馬
り開かれている。のみならず、鋭利な刃物で掬《すく》いとるように陰部を切りとって、
陰毛を載《の》せた一片の肉塊が、かたわらの壁の根に落ちていた。そればかりではない....
「風知草」より 著者:宮本百合子
きらめいただろうと、思いやった。一枚の赤旗のために、それをもって女がつかまれば、
陰毛をやかれるような拷問を受けた。それを知っていて、女は、やはり赤旗をもって歩き....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ゅう魚に刺されたら、一日ばかり劇しく痛み、死ぬ方が優《まし》じゃなど叫ぶ時、女の
陰毛三本で創口を衝《つ》かば治るという。『郷土研究』二巻三六八頁にも、門司でオコ....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
五分は たしかに 市民を 中心街の路上に密集せしめ。 ひろしまは もう見えない。
陰毛のような煙の底、 二重にも三重にもふくれたりしぼんだり 明滅する太陽のもと、....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
顔をそむけて、気取つちやいけないわよ。ギセイだよ。見てやらなきや、いけないわよ」
陰毛がなかつた。すきとほる青白さが美しい。局所を中心にして腹部と股に蜘蛛の巣がイ....
「影のない犯人」より 著者:坂口安吾
と軽率でねえ。特に美人の前ではロレツがまわらんです。実はねえ、ボクは三四年前から
陰毛で毛筆をつくることを考えて、旅先なんかで旅館の部屋のゴミを集めてもらって、陰....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
《タゴ》の古板、頭の雲脂《フケ》、耳糞、歯屎《ハクソ》、唾液、人糞、小便、月経、
陰毛、精液なども薬になると書かれているが、それでもさすが夢は薬になるとは書いてな....
「澪標」より 著者:外村繁
名前は以前のままである。しかし例の女のものには、その周囲に数本の線が引いてある。
陰毛のつもりらしい。確かに新しく書き加えられたものに相違ない。少しあくど過ぎる。....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
降りて立て 説明に蛇足を加えるならば,肉の小丘は乳房,葛の草やぶは土手の上の
陰毛地帯,下なる窪みというのはむろん土手の下の窪みをさすわけだ.まさに閨房秘戯の....