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「陰部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

陰部の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
いのちの初夜」より 著者:北条民雄
眼を移すのだったが、全身がぞっと冷たくなって来た。これでも人間と信じて良いのか、陰部まで電光の下にさらして、そこにまで無数の結節が、黒い虫のように点々とできてい....
十二支考」より 著者:南方熊楠
とする輩これを見て兎の雌に睾丸あり雄に牝戸ありとしたらしい。しかのみならず、兎の陰部|後《うしろ》に向い小便を後へ放つもこの誤説の原《もと》だったろうと。一七七....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
に、この頑丈な男達が「女」から離されていた。――函館で買った女の話や、露骨な女の陰部の話が、夜になると、きまって出た。一枚の春画がボサボサに紙に毛が立つほど、何....
女肉を料理する男」より 著者:牧逸馬
。それを除去してみて、検屍の医師はじめ警官一同は慄然《りつぜん》としたのである。陰部から下腹部へかけて柘榴《ざくろ》のように切り開かれている。のみならず、鋭利な....
十二支考」より 著者:南方熊楠
洋の各地を視察した長谷部博士の説に、トルク島人闘う時|対手《あいて》やその近親の陰部に関し聴くに堪えぬ言を闘わし、マーシャル島人また仇敵の母の陰部を悪口する由(....
十二支考」より 著者:南方熊楠
しとあるが、毛がないばかりでなく、尻の皮硬化して樹岩に坐するに便あり。発春期には陰部とともに脹れ色増す。古ギリシア外色盛行の世には、裸体少年が相撲場の砂上に残し....
或る作家の厄日」より 著者:豊島与志雄
、すぐに視線を膝に落した。両膝をきちっとくっつけている。皮膚のかたい両股であり、陰部には、やけにこわい毛が密生してるのが、わかる。 「性慾の対象は、なんといって....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
無数の奇妙な制度の起源を、吾々はこれらの人民の中に見る。食人、男子の去勢、女子の陰部封鎖、晩婚、処女の奉献、独身の称揚、余りに若く母となる少女に対し行われる処罰....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
本で買うほとんど十分の一位の値段である。ことにローバの住民は極の野蛮人でただその陰部だけを蔽うて居る種族である。これはチベット人ともインド人ともつかないですが、....
澪標」より 著者:外村繁
一ぺんに吹き飛んでしまう。 いつか、私の腋窩にも毛が生え、胯間には、臍下から会陰部へかけ、陰毛が生え揃った。亀頭は包皮で包まれているが、陰茎も、睾丸も大きくな....
えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
石狩川の上流,石北線|愛別駅の愛別市街附近にカムイオペッカウシ(神様が川岸で陰部をさらけ出している所)という崖がある. 昔,十勝方面から夜盗の一団が上川ア....
性に関するアイヌの習俗」より 著者:河野広道
う風習も、要するにこれを見る者に害を及ぼさないようにするためである。 アイヌが陰部を蔽うているのは平時のことであって、一朝ことあるとき、例えば害敵からの攻撃を....