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「陰陽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

陰陽の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
の方《かた》を始め、私《わたくし》どもまで心を痛めて、御屋形の門々《かどかど》に陰陽師《おんみょうじ》の護符《ごふ》を貼りましたし、有験《うげん》の法師《ほうし....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
。道人はすぐに筆を執って、巻紙にその順序を写した。 銭《ぜに》を擲《な》げては陰陽《いんよう》を定《さだ》める、――それがちょうど六度続いた。お蓮《れん》はそ....
二人小町」より 著者:芥川竜之介
》の晴明《せいめい》も寿命《じゅみょう》は八十六と云っていました。 使 それは陰陽師《おんみょうじ》の嘘でしょう。 小町 いいえ、嘘ではありません。安倍の晴....
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
ず頭をあげて、自分の前に立っているその人の顔を恐るおそる仰いで視た。播磨守泰親は陰陽博士《おんようはかせ》安倍晴明《あべのせいめい》が六代の孫で、天文|亀卜《き....
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
つのまにか、その二つが重なり合ってしまうのです。そうすると、おそらく偶然に、その陰陽が符合しているせいでしょうか、それがのっぺらとした、まるで中古の女形《おやま....
放送された遺言」より 著者:海野十三
。 水素原子が陽陰一対の電気でできているし、ヘリウム原子は数えあげるとちょうど陰陽電気四対からできあがっていますから、ヘリウムは水素原子の四倍の重さがなければ....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
来ない、愛憎のかなたにある愛、そういうものがあるだろうか。憎愛の二極を撥無して、陰陽を統合した太極というような形の愛、それは理論的に考えて見られぬでもないことで....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
度は検事が驚いてしまった。 「いや、シュトラウスの交響楽詩でもないのさ。それが、陰陽教の呪法綱領なんだよ。神格よりうけたる光は、その源の神をも斃す事あらん――と....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
間の清い愛情までも棄てよというのではないから、その点は取り違いをせぬように……。陰陽の結びは宇宙万有の切っても切れぬ貴い御法則、いかに高い神々とてもこの約束から....
水の女」より 著者:折口信夫
の効果を拡張し過ぎて、空文を唱えた傾きが多い。一方また、神祇官の卜部を媒にして、陰陽道は、知らず悟らぬうちに、古式を飜案して行っていた。出雲国造の奏寿のために上....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
もし日光なり光線なりを背後に置いた場合、今度は陰画に化けてしまうのです。 その陰陽の転変……つまり、フォン・エッセンの金髪は黒髪に、唇の上や顎の尖りは、そのま....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
) なよたけ 雨彦 こがねまる 蝗麻呂 けらお 胡蝶 みのり 衛門の妻(声のみ)陰陽師 侍臣 その他平安人の老若男女大勢 合唱隊 (舞台裏にて、低い吟詠調にて『....
妖怪学」より 著者:井上円了
るべしといえるは、これけだし、四方より入りくる悪魔を防ぐの意なり。 古来、人に陰陽五行を配当して、その性質、気合を予定する法あり。例えば、男女相性のことにつき....
迷信解」より 著者:井上円了
、その種類もすこぶる多きも、今まず易筮を挙げてほかを略すつもりである。 易筮は陰陽二元の道理に基づき、『易経』の所説によるものなれば、その原理はずいぶん高尚の....
二階から」より 著者:岡本綺堂
へ来て、一生懸命に働いている間にも、彼女は思うことが沢山あったに相違ない。いくら陰陽がないといっても、主人には見せられぬ涙もあったろう。内所で書いていた長い手紙....