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陰陽道
「陰陽道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
陰陽道の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
だ社会的に承認を得ていない宗教営業)から始めて、色々の民間治療と結びついた信心、
陰陽道(方角を気にする)、降神術、其の他がある。之はごく卑俗な形に於ける宗教現象....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
実何の誠意を期待し得べきと手酷く難詰しあったそうで、その訳文を京阪の諸紙で見た。
陰陽道《おんようどう》で日や時の吉凶を詳しく穿議した古風を沿襲しての事と存ずるが....
「連環記」より 著者:幸田露伴
したと語り伝えられた其道の天才であり、又保胤の父の忠行は後の人の嘖々として称する
陰陽道の大の験者の安倍晴明の師であったのである。此の父兄や弟や姪を有した保胤もも....
「源氏物語」より 著者:紫式部
「先を久しく切らなかったね。今日は髪そぎによい日だろう」 源氏はこう言って、
陰陽道《おんみょうどう》の調べ役を呼んでよい時間を聞いたりしながら、 「女房たち....
「源氏物語」より 著者:紫式部
その家は狭く、座敷もきたないため、もう京へ伴ってもよいほどに病人はなっていたが、
陰陽道の神のために方角がふさがり、尼君たちの住居のほうへは帰って行かれぬので、お....
「水の女」より 著者:折口信夫
の効果を拡張し過ぎて、空文を唱えた傾きが多い。一方また、神祇官の卜部を媒にして、
陰陽道は、知らず悟らぬうちに、古式を飜案して行っていた。出雲国造の奏寿のために上....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
々|附会の説明を施して居る。日本でも昔時真言宗において立川流というものが起って、
陰陽道と秘密の法とを合してこれに似たような説を唱えて、大いに社会を蠧毒したことが....
「穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
の外に万物物語に土牛の色彩の由来、漢事始に丑と牛との関係を説いているが、要するに
陰陽道の理由に過ぎぬので今は省略した。さて、この土牛の行事が礼記月令の季冬命有司....
「遠野物語」より 著者:柳田国男
稲の苅入を急ぐなり。 ○五穀の占、月の占多少のヴァリエテをもって諸国に行なわる。
陰陽道に出でしものならん。 一〇五 また世中見というは、同じく小正月の晩に、いろ....
「山の人生」より 著者:柳田国男
た。オニは鬼の漢字を充てたのはずいぶん古いことであります。その結果支那から入った
陰陽道の思想がこれと合体して、『今昔物語』の中の多くの鬼などは、人の形を具えたり....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
の、永く伝わっている理由だと思う。 これが全国にわたって盛んだったから、仏法も
陰陽道も手を出し世話を焼こうとしたのであったけれども、そのために変った部分は至っ....
「予が出版事業」より 著者:柳田国男
は又厳しく談じたのだが、結局誰も書かぬので少しうんざりした。第六編の『王朝時代の
陰陽道』などは、今日は大へん人望ある好著となって居るが、実は原則を緩めて頼まれて....