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陵王
「陵王〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
陵王の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「連環記」より 著者:幸田露伴
ましたるように聞ゆ、と申した。以言はと仰せらるれば、白沙の庭前、翠松の陰の下に、
陵王の舞楽を奏したるに似たり、と申す。大江ノ匡衡は、と御尋ねあれば、鋭士数騎、介....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らし》を差図して、荷物をまとめさせたが、ふと膝を打って、 「せっかくのみやげに羅
陵王《らりょうおう》を舞うて見せようか、皆々おどれ」 と言い出でました。 そこ....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
もう仕用がないときかれなかった。 憲法|発布《はっぷ》の時、大丸では舞楽の「蘭
陵王《らんりょうおう》」の飾りものをした。これは日本橋油町の鉾出車《ほこだし》に....
「源氏物語」より 著者:紫式部
衛督であって今は源中納言となっている人の子のこの二人が「皇※」、右大臣の三男が「
陵王」、大将の長男の「落蹲」のほかにも「太平楽」「喜春楽」などの舞曲も若い公達が....
「源氏物語」より 著者:紫式部
笛の声に劣らぬ気がして、身にしむこともおもしろさもきわまるかと思われるころに、「
陵王」が舞われて、殿上の貴紳たちが舞い人へ肩から脱いで与える纏頭の衣服の色彩など....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
盛期であった藤原時代後半の数多い舞楽演奏は、二三の例外を除いてほとんど皆林邑楽の
陵王(左)納蘇利(右)をプログラムの最後に置いている。また胡飲酒、抜頭などの林邑....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の宴に、あらゆる余興や媚びの百態を、御前にきそッたものである。 管絃、万歳楽、
陵王の舞まで出つくして、花の梢の夕月に、歓楽の疲れも淡く暮れるかと見えたころ、突....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
顕家もまだ十四歳の左中将の若者であったころ、北山|殿の行幸に、花の御宴に陪して、
陵王の舞を舞ったことがある。 よほどその紅顔可憐な姿がお目にのこったものとみえ....