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陶磁器
「陶磁器〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
陶磁器の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
。畳《たたみ》、絨毯《じゅうたん》、リノリウム、コオクカアペト……
「台所用具。
陶磁器類、硝子《ガラス》器類、金銀製器具……」
一冊の本に失望したたね子はもう....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
三の家からかなり離れた場所で、骨董品を並べていた。手のもげかかった仏像、傷ものの
陶磁器、エキゾチックな水甕や花瓶、刀剣や鍔や更紗の珍らしい裂なども集めていた。芸....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
鱗がくっついているのかとおもう、赤くぬらくらしたのもあれば、黄な碼碯色のものや、
陶磁器の破片のように白く硬く光っているのもある、青い円石の中に、一筋白く岩脈の入....
「丸善と三越」より 著者:寺田寅彦
る、そして入場は無料である。 ここではまたいろいろの新美術品が陳列されている。
陶磁器漆器鋳物その他大概のものはある。ここも今代の工芸美術の標本でありまた一般の....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
振興会主催で、輸出する映画日本の小学校、活花《いけばな》、日本画家の一日、日本の
陶磁器などを見ました。この前の手紙に書いたかしら? 小室翠雲が竹の席画をしてそれ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
割れている。皿の方は柿右衛門の作とか、青磁は支那の逸品とかで、母里大学という人は
陶磁器に趣味がありその所蔵品には相当逸品があるそうだが、この二ツは特に彼の愛蔵の....
「モルガンお雪」より 著者:長谷川時雨
は白かった。けれど、お雪の白さは沈んだ、どことなく血の気の薄い、冷たさがあって、
陶磁器のなめらかさを思わせる、寒い白さだった。それが、明澄な碧緑《みどり》の空気....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
れた面から舌がちょいちょい出るのです。彩色した茶摘女や、能人形も少しあり、金属や
陶磁器のも一つ二つありました。 しめやかな雨の降る日、朝書斎に這入ったままあま....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
種の焼き物をこしらえて商売としていました(これは綺麗な彩色画を焼き附けた日用品の
陶磁器です)。この人には子供がないので、伊豆の熱海温泉場の挽物師で山本由兵衛とい....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
最新流行の色はこう、古典味のある流行色はこうと、よくわかります。また、図案の会、
陶磁器の会、彫刻の会なども見て置きます。 絵三昧の境地 絵筆を持って....
「古陶磁の価値」より 著者:北大路魯山人
たそれだけ調子の高いものが出来ております。それでまた色がどのなに色に比べましても
陶磁器の中では一番上品な色を持っている。いかにも日本人は上品なものが好きだと見え....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
老人の画に巨金を投じて複製を世に配した位の好者でありする点から見て、その望まれる
陶磁器もそのネライが奈辺いかなるところにあるかは察するに難くないが、いずれにして....
「食器は料理のきもの」より 著者:北大路魯山人
私はどうして
陶磁器ならびに漆器などをつくるようになったか――みなさま大方はご存じのことと思い....
「朝鮮の友に贈る書」より 著者:柳宗悦
めるのである。声なくして静かに佇む悲母の観音は貴方がたの愛した姿であった。高麗の
陶磁器は日々人の心に親しみたいための器であった。それは古代においてのみではない。....