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「陸な〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

陸なの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
佐渡」より 著者:太宰治
で細く結んでいるような状態なのである。大きいほうの山脈地帯は、れいの雲煙模糊の大陸なのである。さきの沈黙の島は、小さいほうの山脈地帯なのである。平野は、低いから....
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
ので、お船の中から盾を取り出して、ひゅうひゅう飛んで来る矢の中をくぐりながらご上陸なさいました。そしてすぐにどんどん戦をなさいました。 そのうちに五瀬命が、長....
難船小僧」より 著者:夢野久作
話は脱線するがこのアラスカ丸の船長はむろん独身生活者で、女も酒も嫌いなんだ。上陸なんか滅多にしないんだ。その代りに応用化学の本家本元の仏蘭西の大学で、理学博士....
宇宙爆撃」より 著者:蘭郁二郎
想像する生活ではありません、とにかく地球の自転の方向からいって、亜欧大陸、米洲大陸など大陸の西側が健康地である筈です、内地やニューヨークなど大陸の東側に在るもの....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
、そして極秘のX塗料の入った箱を、とうとうトラ十が、目をつけてしまったのである。陸ならば、まだ逃げる余地があろう。またこれが雷洋丸の上であれば、なんとか身をかわ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、おきまりの金波銀波を漂わせつつ、極めて長閑《のどか》に打たせていたのですが、陸なる紅の炎を見ることに、心の全部を吸い取られた茂太郎は、今し、全く閑却していた....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
刻から何度も訊き合った無意味な質問を、会う人ごとに、双方同時に発している。 『上陸なさいますか。』 『上陸なさいますか。』 『は。ちょっと。』 『は。ちょっと。....
私本太平記」より 著者:吉川英治
の御座所は、芦屋の一寺に用意いたしおきました。お船をつけ、いずれもこの辺より御上陸なされませ」 と、大声で告げていた。 すでに、直義だの、高ノ師泰、師重、南....
私本太平記」より 著者:吉川英治
や三百の兵が打たれたとて、そのたびに退き鉦を鳴らしていたら、しょせん、敵前への上陸など思いもよらん」 「しかも、犠牲は犠牲のままとなッて、あえなく、犬死させるこ....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
った小石が、大きくなったのだといっておりました。 九州の海岸には神功皇后の御上陸なされたといい伝えた場所が、またこの他にもいくつとなくあります。そうして記念の....
戦争ジャーナリスト論」より 著者:戸坂潤
つかは政治、外交にまで話を或る程度自由に進めることを敢えてせざるを得ない。特に大陸など……………………、外交政策を先駆して特務機関的な随伴を必要とする場合、当然....