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陸兵
「陸兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
陸兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海底大陸」より 著者:海野十三
準がなっとらん」 「はあ、海面があれておりますもので……」 「なんだと。きさまは
陸兵ではなくて海兵なんだろう。船のゆれるのに、今さらおどろくやつがあるか。――し....
「惜別」より 著者:太宰治
ひきい、わかれて独逸、仏蘭西、英吉利にいたり、あるいは政治工商を学び、あるいは水
陸兵法を学び、学成りて帰り、もって将相となり、政事一変し、東方に雄視す、などとい....
「堺事件」より 著者:森鴎外
の間に決心して「撃て」と号令した。待ち兼ねていた兵卒は七十余|挺の銃口を並べ、上
陸兵を収容している端艇を目当に発射した。六人ばかりの水兵はばらばらと倒れた。負傷....
「火星兵団」より 著者:海野十三
怪人丸木は、甲州の山中で、しきりに火星兵団を指揮していた。
彼は、日本上
陸兵団の指揮者であるとともに、地球遠征軍の隊長でもあった。だから、世界中から兵団....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
い檣のうえへ、のぼっちゃうてえわけでさ」 「ばかをいえ。それだから、お前のような
陸兵は、役に立たねえというんだ。陸に生えている林檎の樹とはちがうぞ。船がどんどん....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
まったのです。その間にわが国は、四十隻の大船と多数の小舟と、それから、三万人の海
陸兵を失いました。が、敵の損害は、それ以上だろうといわれています。 しかし、今....
「遺言」より 著者:国木田独歩
ある海軍中佐の語るには、 わが艦隊が明治二十七年の天長節を祝したのは、あたかも
陸兵の華園口上陸を保護するため、ベカ島の陰に集合していた時である。その日の事であ....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
うな無防禦港を破壊する。そうして精神的打撃を与えしかるのちに、海軍要塞を占拠して
陸兵を上陸せしめようとしたのであった。それがために、敵艦隊の集中するカッタロ湾に....
「明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
ている。彼は、愛国心に満ちた士官の持つ、それと同じ心臓で、運送船で敵地に送られた
陸兵の上陸や、大連湾の攻撃や、威海衛の偵察、旅順攻撃、戦争中の軍艦に於ける生活、....
「三国志」より 著者:吉川英治
祖の軍勢をさんざんに追い乱した。 船手の水軍は、すべて曠野へ上がって、雲の如き
陸兵となった。 ※城へ逃げこんだ敵の黄祖は、張虎、陳生の両将を翼として、翌日ふ....
「三国志」より 著者:吉川英治
の百万の鋭鋒を避け、他日を期すしかありません」 と、不戦論を唱えた。 百万の
陸兵だけならまだ怖れるに足らぬとしても、曹操の手には今、数千艘の水軍も調っている....
「三国志」より 著者:吉川英治
は、 「昨夜来、物見の者どもが、下流から続々帰って来て告げることには、呉の兵船、
陸兵など、東南の風が吹くとともに、物々しく色めき立ち、この風のやまぬうちに、必ず....
「三国志」より 著者:吉川英治
針のもとにすすめていた。 すでにして魏の艨艟は淮水に押し寄せ、附近の要地はその
陸兵の蹂躙に委されていると聞えた。孫韶は切歯して、 「これが坐視しておられるか」....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
とだろう。 今は、すこしでも敵に時をかすのは当をえたものではない。それに直義の
陸兵が、図にのッて、もし功にはやりでもしたら、明石の磯の隘路あたりで敵のため手い....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
にふみとどまっている脇屋義助の前線へむかって、伝令をとばしては、 「足利|直義の
陸兵はいま、どの辺まで来つつあるか。また尊氏の水軍は?」 と問わせたが、 「い....