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「陸相〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

陸相の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
柿の種」より 著者:寺田寅彦
ほうは新聞に出ない。ジャーナリズムという現象の一例である。 * 「陸相官邸にて割腹」という大きな見出しの新聞記事がある。陸相が割腹したのかと思うと....
新しい婦人の職場と任務」より 著者:宮本百合子
わされている。「今から女工を養成して置くように」という言葉は、すでに去る五月杉山陸相によって提言されていたのである。 日本の婦人の特徴ということを国際的な文化....
労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
管《ひたすら》に皇軍使命の達成に邁進すべきことを、切に祈念する次第である」(荒木陸相、九月十八日、読売新聞)と云い、ブルジョア地主的政府の侵略政策の強化を新たに....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
体性が無視される、という点が唯物史観の欠点だと云うような意味になる。之ならば寺内陸相でも小林一三氏でも云いそうな常識だろう。――田辺哲学で意味のあるのは、だから....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
僚と名づけたわけである。斎藤内閣時代に五相会議という閣議内の特別閣議に於て、時の陸相荒木大将と呼応して大いに名を挙げた農村主義者のファシストとも見做していい後藤....
社会時評」より 著者:戸坂潤
の効果 世人の顰蹙 林檎が起した波紋 小学校校長のために 博士ダンピングへ 荒木陸相の流感以後 スポーツマンシップとマネージャーシップ 失望したハチ公 武部学長....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
門家は軍部であり、特にイデオロギー的に前進している(?)陸軍であるらしい。 林陸相は例のパンフレット問題の弁解をして、あれは新聞班として出版したもので、必ずし....
言いたい事と言わねばならない事と」より 著者:桐生悠々
私は、これがために大損害を被った。だが、結局二・二六事件を見るに至って、今や寺内陸相によって厳格なる粛軍が保障さるるに至ったのは、不幸中の幸福であった。と同時に....
待呆け議会風景」より 著者:宮本百合子
訛が入る。 つづいて桜内蔵相。内容はともかくとしてやはり声はよく耳に入った。畑陸相が登壇すると、場内が俄にザワザワ、ガサガサいう音響に充たされて、畑陸相の開口....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
閉口です。民間のサラリーマンの月給も上げてほしいという声たかく、偉い人々例えば(陸相)など民間も協力せよと云っていて下さるが、文筆家の稿料はどなたも上げよと仰云....
発明小僧」より 著者:海野十三
まち白熱する一抹の煙になって……。」 海相「ああ、もうよろしい。」 短波殺人砲陸相「で、どうするというのじゃナ。」 小僧「私の献上しようと申しますのはデスナ、....
次郎物語」より 著者:下村湖人
などの将兵の一部で、三宅坂・桜田門・虎の門・赤坂見附の線の内側を占拠し、陸軍省・陸相|官邸・参謀本部などはもとより、警視庁もすでにその占領下にあり、各所に立てら....
だいこん」より 著者:久生十蘭
動揺の色が見えていたが、クウ・デタによる和平阻止の策動が露骨になり、四時ごろ阿南陸相をだしぬいて〈軍は全面戦争を決議せり〉という大本営発表をしようとした。このほ....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
なお生活でした。 大臣も御持病はあっても勤めていられたようで、お兄様の日記には陸相の晩餐会に行く、翌日礼に行くなどと見えています。 その日記の十二月二日の条....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
判ったであろう。時の勢いと見ねばならぬ。 モルトケ大将はマルヌに敗れて失脚し、陸相ファルケンハインが参謀総長を兼ねる事になった。彼は軍団長の経験すらなき新参者....