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「陸軍大臣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

陸軍大臣の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
党生活者」より 著者:小林多喜二
皆は急に伊藤の顔を見た。 「清川さんの話を聞いていると、もっともらしいが何んだか陸軍大臣の訓辞をきいているようで……」 皆はドッと笑った。 「清川さんでも誰で....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
松ヶ谷学士は、複雑な感情をジッと堪えていた。 ちょうど其の時間に、椋島技師は陸軍大臣の官邸で、剣山陸軍大臣と向い合って、低声で密談中であった。椋島技師は、緊....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
の退陣に当たり印象に残ったのは、米内海軍大臣の朗々たる声と率直な物の言い方、杉山陸軍大臣の年齢に似ぬ元気な、そして円い物の言い方、町田ノンキナトウサン無任相のぼ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
しい。私の幼い頃には麹町区役所になっていた。その後に幾たびか住む人が代って、石本陸軍大臣が住んでいたこともあった。板塀の内には眼隠しとして幾株の古い樫の木が一列....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
で降りてしまった。海防から乗った若い安南の学生に聞くと、もとの王族の一人で、今も陸軍大臣とか何とかの空職に坐っているのだそうだ。ロシアの旧将軍が三等で威張ってい....
流線間諜」より 著者:海野十三
している。僕がここ数日間帰らないと、先刻云ったようにそのマッチと僕の意見書とが、陸軍大臣のところへ提出されることになる。そうなれば後はどんなことになるか君にも容....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
一九三七年二月中村陸相が病気のため、突如として陸相更迭が行なわれ、杉山教育総監が陸軍大臣となった。新聞は之を批評して、落ちつくべき処に落ち付いた、と云っている。....
社会時評」より 著者:戸坂潤
う心配することはあるまい。 三、武士道と百姓道 荒木大将(当時は中将)が陸軍大臣になった時、最も興味のあるエピソードの一つだったのは閣下がいつもサーベル....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
うが、ここでの吏道振粛は粛軍と呼ばれて現に盛んに行なわれている。軍の政治的発言は陸軍大臣を通じて一元化されねばならぬと、寺内陸相は軍部の地方長官会議たる師団長会....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
和主義の陸軍省と相並んでる好戦的な外交、軍隊を刷新せんがためにかえって破壊してる陸軍大臣、造兵職工らを反乱さしてる海軍大臣、戦争の恐怖を説いてる軍事教官、道楽的....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
けてその赤い略綬をつけて外出した。だれもあえてとがめる者はなかった。また二、三度陸軍大臣と管轄の司令官とは、「ポンメルシー少佐殿へ」として手紙を贈った。それらの....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
画きました。それがかわいいので、よくねだって貰ったものでした。明治四十四年に寺内陸軍大臣が引退せられる時、部内の高等官一同の贈物に、牛に乗った童子の銀製を選んだ....
殺人迷路」より 著者:佐左木俊郎
アパートのベッドの上に、ネクタイを外してひっくり返っていた。 編輯長の命令で、陸軍大臣の談話をとるために、この三四日、足手|摺古木に追っかけまわして、やっとつ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
談を決定するのは先任の総理大臣である。 は総理大臣四人と三人の大蔵大臣、二人の陸軍大臣、一人の宮内大臣、一人の教務大臣、一人の司法大臣と僧侶の大書記官とによっ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
」というようなことを述べたのであるが、これは緒方大将を少々驚かしたらしく数年後、陸軍大臣官邸で同大将にお目にかかったとき、特に御挨拶があった。大正十四年秋、シベ....