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陸風
「陸風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
陸風の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
やあい」 といって出て行った。 この山の祖神の福慈の神に対する呪詛の言葉を常
陸風土記では、 汝所居山、生涯之極、冬夏雪霜、冷寒重襲、人民不登、飲食勿奠者 ....
「船」より 著者:島崎藤村
、山本さん自身も、何処《どこ》かこう支那人臭いところを帯《も》って帰って来た。大
陸風な、ゆったりとした、大股《おおまた》に運んで行くような歩き方からして…… ....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
て走りながら、君の船と同様な仕事にいそしんでいるのだ。 夜が明け離れると海風と
陸風との変わり目が来て、さすがに荒れがちな北国の冬の海の上もしばらくは穏やかにな....
「茶わんの湯」より 著者:寺田寅彦
流の循環が、もっと大仕掛けに陸地と海との間に行なわれております。それはいわゆる海
陸風と呼ばれているもので、昼間は海から陸へ、夜は反対に陸から海へ吹きます。少し高....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
・三九六二)等である。 麻続王が配流されたという記録は、書紀には因幡とあり、常
陸風土記には行方郡板来村としてあり、この歌によれば伊勢だから、配流地はまちまちで....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
十四に出た東歌である。新嘗の夜の忌みの模様は、おなじころのおなじ東の事を伝えた常
陸風土記にも見えている。御祖の神すなわち、母神が、地に降って、姉なる、富士に宿を....
「海陸風と夕なぎ」より 著者:寺田寅彦
なわれて、上層では海のほうから陸へ、下層では陸から海へ微風が吹く、これがいわゆる
陸風である。 これはすでによく知られた事実である。 上層と下層とで風向きが反....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
の「解文」に、白河・菊多の関を置きてより今に四百余歳とある文等を玩味するに、『常
陸風土記』の記事等と相啓発して、有史以後においても、なおある期間は関東地方に蝦夷....
「奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
鹿のことに多かった事を誇大に述べているのである。別して、関東地方の事については常
陸風土記信太郡の条に、 風俗諺曰、葦原鹿其味若爛、喫異。 と云い、また多珂郡の条....
「国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
かし彼らが蝦夷族ではないという事は、十年前と同じく、今もなおこれを信じている。常
陸風土記には国巣を俗に土蜘蛛または八掬脛というとある。そして越後風土記には、この....
「手長と足長」より 著者:喜田貞吉
て、類似の説を伝え、附近には貝塚があり、参詣者は貝殻を納めるを例とするという。常
陸風土記那賀郡大櫛岡の条に、「上古人あり体極めて長大、身丘壟の上に居て蜃を採て之....
「西航日録」より 著者:井上円了
らんことを。左にシャンハイ所感の一首を録す。 城頭一望感無窮、英艦露兵西又東、大
陸風雲日将急、黄竜何歳見晴空。 (上海の市街を一望して往時を思い感慨きわまりなく....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
クバーに入りて飲酒するものあること等なり。概して言えば保守的の英国にして、欧州大
陸風に漸化せる傾向あるを見る。あるいはまた、米国風に感染せるところあるがごとし。....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
、このかけ歌また一種の歌垣である。『摂津風土記』に見える歌垣山、『万葉集』や『常
陸風土記』に見える筑波のカガイ、皆同じ種類のものであろう。自分の郷里においても、....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
鉢が一つ、大きな素木のテエブルの上に載せてあって、その怪しげな生物が、またこの大
陸風のこの雨の日の外光を思いきり吸いふくれていた。 燃えあがる焼点。 「ツイト....