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険峻
「険峻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
険峻の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幻談」より 著者:幸田露伴
ロスへぶつかりました。そうすると、雪や氷の蔽《おお》っている足がかりもないような
険峻《けんしゅん》の処で、そういうことが起ったので、忽《たちま》ちクロスは身をさ....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
弘亡滅の後は堺は細川の家領になったが、其の怜悧で、機変を能く伺うところの、冷酷|
険峻の、飯綱使い魔法使いと恐れられた細川政元が、其の頼み切った家臣の安富元家を此....
「激動の中を行く」より 著者:与謝野晶子
、その雑多な思想のいずれをも観察し、批判する事を怠らず、それがたとい外観上如何に
険峻なものに見えようとも、また温健なるものに見えようとも、必ずその内容の純正か否....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
「ははあ」 「それから越中の立山《たてやま》――ごらんなさい、あの雄大な、あの
険峻《けんしゅん》な一脈が、あれが立山連峰でございます。立山の上には、天広楯《あ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
だ。ある道は羊腸《ようちょう》として木陰にたゆたっていた。ある道は日にさらされて
険峻《けんしゅん》な坂をなしていた。そしてそのすべてが、山頂に鎮座してる神へ達す....
「月世界跋渉記」より 著者:江見水蔭
の海を渡って、いよいよアルプス山の麓に出た。 遠くより望んだよりはさらに一層の
険峻で、岩は悉く削ったように聳っている。それを伝って段々と昇って行ってやっとの事....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
り、洞内から外の天地が浮き出すように見えるのである。) ここに攀躋するや、悪道
険峻、満身汗を流し、昨冬小笠原母島を跋渉せるときを想出す。高所に達して一望するに....