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「隊伍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

隊伍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
長が、ちょっと首を傾げたまま、すぐ後任を任命したのである。 イワノウィッチは、隊伍のうちに加わりながら、大きい良心の呵責《かしゃく》を担っていた。彼は、勇敢に....
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
口にかけて、十五万に余る惣軍は、旗差物を初夏の風に翻し、兜の前立物を日に輝かし、隊伍を整え陣を堅めて、攻撃の令の下るのを今や遅しと待っていた。 が、攻撃の令は....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
手を入れかえ入れかえ無二無三につき進み切り立てたため、さしもの典厩隊も苦戦となり隊伍次第に乱れるにいたった。この日、典厩信繁は、黄金作りの武田|菱の前立打ったる....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
て、身には数弾を受けながら乃木を救った。全隊辛うじて木葉川を渉って、川床で始めて隊伍を整える事が出来た。乃木は、さんざんの苦戦であったのである。 二十六日早朝....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
弟勝政、徳山五兵衛尉、不破彦三、山路将監、宿屋七左衛門、拝郷五左衛門以下八千騎、隊伍粛々として、余呉の湖に沿うて進んだ。堂木山神明山塩津方面を監視の為に、前田父....
火星探険」より 著者:海野十三
いや何千人、いやいやもっと多いのだ。まるで赤蟻の大群が引越しをするような有様で、隊伍をととのえて沙漠を横断し、この宇宙艇へ向けて殺到する勢いを示したのである。 ....
人造人間の秘密」より 著者:海野十三
人造人間縦隊は、私たちの入っている指揮塔のまわりを、まるで、玩具の列車のように、隊伍整然と、そして目がまわるほどの速さでまわりだした。生きている人間が、こんな速....
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
から成る人造人間の一隊がある」 「ふん。人造人間隊がねえ」 「この人造人間隊が、隊伍を組んで、粛々前進してまいります。お分りでしょうな」 「人造人間隊の進軍だね....
火星兵団」より 著者:海野十三
た。今度は下り坂で、車がすべろうとするのを、一生けんめいにブレーキをかけながら、隊伍堂々と下へ下りていった。 あの恐しい墜落ぶり、そうしてあのはげしい火勢では....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
下さい」 「ああ、恐ろしくなければ、ついて来給え」 そういって呉れたので、私も隊伍のうしろに随って歩き出しました。 歩いているうちにも、化物の封鎖された隧道....
空襲警報」より 著者:海野十三
隊はサッと小暗い営庭に整列した。点呼もすんだ。すべてよろしい。そこで直ちに部隊は隊伍をととのえて、しゅくしゅくと行進をはじめた。 市街を南へぬけて左へ曲ると、....
イワンの馬鹿」より 著者:菊池寛
し、いくらでもこさえてあげるから。」 兵隊のシモンは早速その兵隊を指揮をして、隊伍をととのえると、戦に出かけました。 兵隊のシモンが出かけてまもなく、肥満の....
戦争について」より 著者:黒島伝治
だ、というような気持になるのだ。 街へ出ると、露西亜人がいる。露西亜の兵隊が、隊伍を組んで歩いている。始めは、そういうのを見ても何ともない。ところが、一度、日....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
も毫も混錯しないで、一々個々の筋道を分けておのおの結末を着けたのは、例えば名将の隊伍を整えて軍を収むるが如くである。第九輯巻四十九以下は全篇の結末を着けるためで....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
る時は攻撃の強行は至難であった。 又たとい敵を撃退せる場合に於ても軽挙追撃して隊伍を紊る時は、敗者のなお所有する集結せる兵力のため反撃せらるる危険甚大で、追撃....