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隊商
「隊商〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
隊商の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
を知った(この値は約一五パーセント小さすぎる)。この二ヶ所の距離を、駱駝を連れた
隊商の旅行日数から推定し、それによって地球の円周を二五万スタディア(四二〇〇〇キ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
は皆小さいものですから、常に沢山の兵隊を養ってはいられない。それでスイスなどで兵
隊商売、即ち戦争の請負業ができて、国家が戦争をしようとしますと、その請負業者から....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
の妙なシロップを造るのである。ロシア人がレモンの切れを用いるのは――彼らはシナの
隊商宿から茶を飲むことを覚えたのであるが――この古代の茶の飲み方が残っていること....
「若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
らん。 合爾合《カルカ》姫 あの、ほら、はじめて沙摩魯格土《サマルカンド》から、
隊商の着いた年ですわ。 成吉思汗《ジンギスカン》 うむ、可荅安《カダアン》の砂漠....
「道標」より 著者:宮本百合子
う踏つけ道を行った。「サトコ」のオペラの舞台が見せるように、諸国からモスク※へと
隊商たちが集った昔には、この辺に蒙古を横切ってやって来た粘りづよい支那商人のたむ....
「ロプ・ノールその他」より 著者:寺田寅彦
は再び生命の脈搏がよみがえって来るであろうし、昔ローマの貴族のために絹布を運んだ
隊商の通った道路が再び開かれるであろうと想像さるるに至った。 以上は近着の G....
「わかれ」より 著者:国木田独歩
うずくまり、前には流れの音もなく走るをながめたり。 熱沙限りなきサハラを旅する
隊商も時々は甘き泉わき緑の木陰涼しきオーシスに行きあいて堪え難き渇きと死ぬばかり....
「「沈黙」の話」より 著者:豊島与志雄
く塩を攝取しないでいると、暑気のために腐爛する恐れがある。 さて、こちらの塩の
隊商等が、半日行程ほど退いて休んでいると、彼方の黒人等は、舟を操って河を渡ってく....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、一杯屋、銘酒屋、寄席《よせ》亭、冷酒屋、舞踏亭、曖昧屋《あいまいや》、一口屋、
隊商亭よ、僕こそまさしく快楽児だ。リシャールの家で一人前四十スーの食事をしたこと....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
彼らは財宝を求めて単独で国境を越え、時には有能な酋長の指揮下に隊をなして集り、全
隊商を掠奪する。多数のキルギス人は、この掠奪を行うに当って、殺されるかまたは奴隷....
「決闘」より 著者:神西清
の暴君、沙漠の王者なのだ。なぜといって、彼の墳墓の十字架は三四十マイルさきからも
隊商の眼にうつり、沙漠に君臨しているからだ。彼が軍籍に身を置かなかったことを僕は....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
島中佐が単騎旅行を終えようとする明治廿六年の十二月、イルクーツクでロシア人の茶の
隊商に加わり、福島中佐と逆コースをとってシベリヤ徒歩横断の旅行にのぼった。 そ....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
ハラ》の内地に産する怖草《ふそう》の一種で、むかしはこれのために旅人が悩まされ、
隊商のむれがたおれたものであるが、いまはだんだん少なくなって、それほどの害も及ぼ....
「百喩経」より 著者:岡本かの子
といじらしくてならなくなった。 陀堀多は黍の中で泣いた。 殺天喩 一
隊商が曠野で颶風に遇った時、野神に供うる人身御供として案内人を殺した。案内人を失....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
りに往来して家に寝る故に、行商が一日程以上の区域に行くことになると、牛方・馬方の
隊商は男ばかりになる。それからなお一段と遠方の売買には、高野聖という旅僧が参与し....