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隊士
「隊士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
隊士の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
いるのだ。 彼は太馬路通りへ出た。駅前の処刑場へ引っぱって行かれる土匪が、保安
隊士に守られて、蠅のように群がる群衆や丸腰の兵士に俥上から口ぎたない罵声をあびせ....
「老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
中様もお気をつけ遊ばしますよう――」 人形のように固くなって、勤王浪土取締りの
隊士達が見送っているのを、対馬守の足どりは実に静かだった。聖堂裏から昌平橋を渡っ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
来て、いよいよ人数の出張があることを告げた。そのうちに二十八人の番士と十九人の砲
隊士の一隊が諏訪から到着した。別に二十九人の銃
隊士の出張をも見た。大砲二百目|玉....
「怪僧」より 著者:田中貢太郎
官軍の
隊士飯田某は、五六人の部下を伴れ、勝沼在の村から村へかけて、潜伏している幕兵を捜....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
無手法は困る」というはこの仲間にての年長なる甲板士官。 「無手法といえば、○番分
隊士は実に驚くよ」と他の一|人はことばをさしはさみぬ。「勉励も非常だが、第一いか....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
、その夜も夜警隊は粛々と城下を見廻っていた。 円道寺の辻まで来た時であったが、
隊士の一人が「あっ」と叫んだ。素破とばかりに振り返って見ると、白井誠三郎が袈裟に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
れで自分の詰所《つめしょ》の方へ帰って来ます。 井戸側のところへ来ると、新撰組
隊士が二人ほど、水を汲んで面を洗っていましたが、 「井村、昨夜は晩《おそ》かった....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
がら、二人の話に耳を傾けていた竜造寺兵曹長が、感きわまって、嘆声をあげた。 「分
隊士、そうなると、われわれ飛行科の者は、平常から宇宙戦争の尖兵たる覚悟で、勤務せ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うないはん》の巡邏隊《じゅんらたい》でした。短い槍と小銃を携《たずさ》えた四人の
隊士が一人の伍長に率いられて、三田通りを巡邏してこの邸の外まで来た時に、邸内で曲....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
な驚かされました。
百七十九
見慣れぬ女の声で、新撰組の
隊士もみな気色ばむうちに、土方は篤《とく》とお角さんを見つめて、
「は、は、は、....
「近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
二 近藤勇は、若年寄格。土方歳三が、寄合席。隊の名は、甲陽鎮撫隊。
隊士一同、悉く、小十人格という事になった。 岩田金千代も、鈴木竜作も、裏金の陣....
「甲州鎮撫隊」より 著者:国枝史郎
下渡された五千両の軍用金で、銃器商大島屋善十郎から、鉄砲、大砲を買取り、鎮撫隊の
隊士一同、一人のこらず所持しておる、大丈夫じゃ。……そればかりでなく、駿河守殿は....
「夢のお七」より 著者:岡本綺堂
事に鎮撫解散させるのが薩長側の方針であったから、直ぐには攻めかかって来ない。彰義
隊士も一方には防禦の準備をしながら、そのあいだには徒然に苦しんで市中を徘徊するの....
「掠奪した短刀」より 著者:田中貢太郎
が起り、板垣退助が土佐の藩兵を率いて東上した。寛一郎もその旗下に属して、迅衝隊の
隊士として会津へ往ったが、会津城が陥った夜、会津藩士の家へ押し入ったところで、一....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
彰義隊の一部が落ちて来たためちょっと小ぜり合いがある。市中警戒という名で新徴組の
隊士が十七、八人|榧寺に陣取っている。異様の風体をしたものが右往左往しているとい....