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「隊旗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

隊旗の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
して、同月十八日には樺山中将新たに海軍軍令部長に補せられ、武男が乗り組める連合艦隊旗艦松島号は他の諸艦を率いて佐世保に集中すべき命を被りつ。捨てばちの身は砲丸の....
恋の一杯売」より 著者:吉行エイスケ
凱旋門、恐るべきことがある。 花田君子から私は動物的な感触とピカデリあたりの聯隊旗みたいな嘔吐物をうけたのだ。 彼女が東洋の女の尻尾と男性の舞踊会に用いるル....
田丸先生の追憶」より 著者:寺田寅彦
が少なからず煙たくもあったらしい。当時、アメリカの民謡の曲を取った「ヒラ/\と連隊旗」という唱歌があったが、それを、もう一ぺんもじってこしらえたパロディーの戯歌....
堺事件」より 著者:森鴎外
とした。水兵は波止場をさして逃げ出した。中の一人が、町家の戸口に立て掛けてあった隊旗を奪って駆けて往った。 両隊長は兵卒を率いて追い掛けた。脚の長い、駆歩に慣....
三月八日は女の日だ」より 著者:宮本百合子
一《ラズ》、二《ドゥワ》! 何々区ピオニェール分隊がどっしり重い金モールの分隊旗を先頭にクフミンストル※・クラブの広間を行進して来た。 右、左! 右、左....
ソヴェトのピオニェールはなにして遊ぶか」より 著者:宮本百合子
ろに歩哨に立っている。その家の中には、この野営にやって来ているいくつかの分隊の分隊旗、ラッパ、太鼓などが、きちんと並べて飾ってある。 そのピオニェール少女のひ....
怪塔王」より 著者:海野十三
かく、塩田大尉は、小浜兵曹長のもってきた怪電波のでている地点のしらべを、一切、艦隊旗艦にしらせました。 司令長官はこのことを聞かれると、すぐさま勿来関へむけて....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
まるで美しい音楽のようだ。やがてその交信ははたとと絶えた。 代って、再び練習艦隊旗艦須磨が呼びだされた。 通信兵は、再び部署について、送信機の電鍵に手をかけ....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
つの足はたがいに大地にしっかりとくいこみ双方の尾は棒のごとく屹立した。尾は犬の聯隊旗である。 「やっしいやっしい」 人間どもの叫喚は刻一刻に熱した、二つの犬は....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
七つを殲滅《せんめつ》し、六十門の砲をあるいは奪取しあるいは破壊し、イギリスの連隊旗六個を奪って、それを三人の胸甲騎兵と三人の近衛軽騎兵とがラ・ベル・アリアンス....
不在地主」より 著者:小林多喜二
壁には、その外「乃木大将」「西郷大先生」「日露戦争」「血染の、ボロボロになった連隊旗」などの写真が、額になってかかっていた。演壇の左側には、払下げをうけた、古ぼ....
春心」より 著者:田中貢太郎
は砲弾の唸りがよみがえり、かたかたと鳴る機関銃の音がよみがえった。砲煙、銃火、連隊旗、剣、赤鬼のような敵兵。 (左の脇腹に擦過傷を一つ負うただけで、金鵄勲章をも....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
砦が今まさに炎上しつつある赤と黒との凄まじい煙の前面で、カーキ服の銃剣、喇叭、聯隊旗、眼は釣り上って、歯を喰いしばりの、勇猛無双の突貫突貫、やあ、万歳万歳のあっ....