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隊長
「隊長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
隊長の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
。なるほどそう云われて見ると、黒々《くろぐろ》と盛《も》り上った高地の上には、聯
隊長始め何人かの将校たちが、やや赤らんだ空を後《うしろ》に、この死地に向う一隊の....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
。なにぶんひとつ奮発してね。頼むよ」 渠は気軽に御者の肩を拊《たた》きて、 「
隊長、一晩遊べるぜ」 御者は流眄《ながしめ》に紙包みを見遣《みや》りて空嘯《そ....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
の口ぶりが、」 とややその調子が強くなったが、急に事も無げな串戯口、 「ええ、
隊長、ちと謹んでくれないか。」 「母様の来ている内は謹慎さ。」 と灰を掻きまわ....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
だんきれいになって行って、地面に近い所が水になってしまった積雪の中に、君の古い兵
隊長靴はややともするとすぽりすぽりと踏み込んだ。 雪におおわれた野は雷電峠のふ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
えた結果であります。天才ナポレオンも、もう二十年後に生まれたなら、コルシカの砲兵
隊長ぐらいで死んでしまっただろうと思います。諸君のように大きな変化の時代に生まれ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
来宅。「まだらの紐」の小見出をまだつけてないので気の毒をする。 ◯元青葉の十一分
隊長池田忠正氏より手紙が届く。氏は目下鉱山事務所にて働いていられる。 八月二十....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
から『宇宙の女王』号の救援艇が十|隻出発する。その一つにきみは乗るんだ。もう救援
隊長テッド博士の了解をえてあるが、きみは『宇宙の女王』号の捜査にしたがうんだ。そ....
「戦話」より 著者:岩野泡鳴
刈り取ってしもたんや。一歩踏み出せば、もう、直ぐ敵弾の餌食は覚悟せにゃならん。聨
隊長はこの進軍に反対であったんやけど、止むを得ん上官の意志であったんやさかい、ま....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
し出をたいへん喜び、それに事件をまかせることにしたのである。 この特別刑事調査
隊長を室戸博士といい、残りの六人も全部博士であった。殊に甲斐博士という人は、法学....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
も兵科は違っていて、背高のっぽの川上大尉は機関科に属しており、長谷部大尉は第三分
隊長で、砲を預かっていた。 「これでやるか、――」 と長谷部大尉は、バスケット....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
たものだった。 四 明治も十年頃になると物売りもまた変って来て、
隊長の鳥売りなぞといって、金モールをつけた怪しげな大礼服を着て、一々|言立てをす....
「雪霊続記」より 著者:泉鏡花
六人が十六人、同じようなことをした。最後に、肩と頭と一団になったと思うと――その
隊長と思うのが、衝と面を背けました時――苛つように、自棄のように、てんでんに、一....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
難の場合とて費用の支出については当局者の苦心尋常ならざりしにもかかわらず、陸軍の
隊長等は仏国教師の言を聞き、これも必要なり彼れも入用なりとて兵器は勿論、被服帽子....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
饗応せらる。余もその席に連なり、千里眼につきて卑見を述ぶ。席上において、南極探検
隊長白瀬中尉および開南丸船長に面会す。聞くところによれば、わが船にさきだつこと二....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ては「専制」にして、散兵戦術にありては「自由」なり。 日露戦後、射撃指揮を中
隊長に回収せるは苦労性なる日本人の特性を表わす一例なり。もし散兵戦闘を小
隊長に委....