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階上
「階上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
階上の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
いぞない事だのに」
葉子はその夜倉地と部屋《へや》を別にして床についた。倉地は
階上に、葉子は階下に。絵島丸以来|二人《ふたり》が離れて寝たのはその夜が始めてだ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
いるのが何よりも羨ましく思われた。別刷などいろいろもらって、お茶に呼ばれてから、
階上の露台へ出ると、そこは小口径の望遠鏡やトランシットなどが並べてあった。『これ....
「階段」より 著者:海野十三
されていてよ」とミチ子が耳の傍で囁いた。サテは、と思って僕がミチ子を見据えた時、
階上で叫ぶ声が聞えた。 「一体どうしたのだ。医師を五六人呼んでこい。早く早く」 ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
った。それは、戸波研究所に、博士の身辺を守っている筈の山名山太郎だった。 「早く
階上へあがって、窓を検べて下さい」 山太郎は、泣かんばかりに喚いた。 ドヤド....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
が飛んでくるかも知れないが動いちゃいけない。その後で懐中電灯を消すから、その隙に
階上へとびあがるのだ。わかったかネ」 私は低声で「判りました」と返事した。私を....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
を送るために玄関へも行ったでしょうし、手洗いへも行ったでしょう。また寝室や廊下や
階上などへも行ったかもしれない。そういうとき吸殻を捨てる場所は到るところにあった....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
の恐るべき古い柱時計があるとしたらどうであろう。またアパートに住んでいるとして、
階上又は階下の部屋に、この恐るべき柱時計めが懸っていたとしたならどうであろう。ど....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
六面体をなしていたし、広さは十坪ばかりのかなり広いところで、中二階のようになった
階上がついていて、壁際の斜めに掛った細い梯子によって、昇降ができるようになってい....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
叩いた。 16 アンは、マネキン人形のような白々しさにかえって、彼を
階上の部屋へ案内した。 「では、どうぞ。防空壕は、第二階段をお下りください。窓の....
「怪塔王」より 著者:海野十三
の鏡がかかっているようにも見えます。なにしろ塔の下の入口の光景が、このように塔の
階上の室で見えるのですからね。 「あっはっはっ。まだ諦めよらんな。それでは一つお....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
猛将だけに狼狽の色も見せず、昼間と同じくきちんと服装をととのえ、「鋼鉄の宮殿」の
階上を占める司令塔から、じっと外の様子を眺めていた。 無線室の怪 「リット....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
に話すこともある。 用が済むと、道具は元の所に戻す。 実験が済めば、室を出て
階上に登って行き、あとは書斎。そうさせられた人からグラッドストーンが聞いて、伝に....
「昔のことなど」より 著者:上村松園
の先生方からお弟子さん達まで一丸とした会で、殊に新年大会には皆きばって出品され、
階上も階下も一杯掛け並べられるという盛況でした。その頃松年塾は斎藤松洲という人が....
「明治懐顧」より 著者:上村松園
した。そこで開かれるのですが、料亭の入口に、「鈴木社中画会」と大きく書き出され、
階上には松年先生はじめ社中の人々の、その月の作品が、それは大抵紙本でしたが、仮巻....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
わさず自動器械を用い、停車場にて郵便切手を売りさばくに自動器械を用い、昇降器にて
階上へ上下するにも自動的なる等は、意外に感ぜり。また、ベルリン街路には自動靴をう....