随員[語句情報] » 随員

「随員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

随員の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
らして欧米から帰朝するかは、これまた多く人の注意の的となっていた時だ。その一行、随員従者留学生等総員百七名の中に、佐賀県人の久米邦武がある。この人は、ただ文書の....
安重根」より 著者:谷譲次
光、金学甫、黄成鎬、黄瑞露、金成白、クラシノフ、伊藤公、満鉄総裁中村是公以下その随員、ニイナ・ラファロヴナ、日本人のスパイ、売薬行商人、古着屋の老婆、ロシア人の....
怪星ガン」より 著者:海野十三
宙服ですから」 と、ロバート大佐は釈明をしてから、じぶんの名を名乗り、ふたりの随員を紹介した。そして、 「あなたは艇長でいらっしゃいますか」と聞いた。 する....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
が凛然と言い出した。 「わたくしは、前もって儀式書を頂いている。それには、使節の随員は宮廷よりの馬車に分乗し、使節の馬車に前行すべし――とありますが、随員のはお....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
○ 旅人の宿りせむ野に霜降らば吾が子羽ぐくめ天の鶴群 〔巻九・一七九一〕 遣唐使随員の母 天平五年夏四月、遣唐使(多治比真人広成)の船が難波を出帆した時、随行....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
て出た。さらにまた突如として、彼は逃亡した――風のごとく消えた。長いこと、家族と随員をつれて、フランス、フランダアス、そしてドイツと放浪しながら彼は絶望の流人で....
三国志」より 著者:吉川英治
た。 やがて、玄徳は、衣服を正して、彼の前に、挨拶に出た。 督郵は、左右に、随員の吏を侍立させ、さながら自身が帝王のような顔して、高座に構えこんでいた。 「....
三国志」より 著者:吉川英治
返して参りましょう」 「それもあまりにわしの面目にかかわるが」 「では、てまえが随員として、玄徳について行きましょう。断じて、ご使命を裏切らぬように」 「そうだ....
三国志」より 著者:吉川英治
ご堪忍がつきました」 「どこにおる」 「賓殿にあのままでいます」 「誰も来るな」随員をみな払って、孫権はふたたび孔明の前へ出た。 「先生、ゆるし給え。弱冠の無礼....
三国志」より 著者:吉川英治
は、兵船をならべ、軍馬兵旗を整々と立てて、周瑜の着くのを待っていた。 周瑜は、随員と守護の兵三千騎を連れて、船から上陸した。――見るに、陸上にも江辺にも、兵馬....
三国志」より 著者:吉川英治
「勅使、魏王宮に赴く」と、称えて禁門から出たのであった。もちろん朝廷の百官をその随員とし、あくまで帝の御意を奉じて儀仗美々しく出向いたので、沿道の諸民や一般には....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ものであったろう。凡下の親には想像もなし能わないことだった。 義良親王と一行の随員たちは、やがて伊勢ノ大湊に集まり、用意されていた大船五十二そうの上に乗り別れ....
放免考」より 著者:喜田貞吉
わゆる庁の下部として依然放免の名を以て呼ばれ、盗賊の追捕、獄舎の警固、検非違使の随員、罪囚の護送等に役せられたものであったのだ。 放免が盗賊追捕に向った事は、....