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随想
「随想〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
随想の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ね」と法水は検事の皮肉に苦笑したが、「だが、例証がないこともないさ。シャルコーの
随想の中には、ケルンで、兄が弟に祖先は悪竜を退治した聖ゲオルクだと戯談を云ったば....
「碧眼托鉢」より 著者:太宰治
から、いくらでも書けるもので、そんなに重宝なものでない。さきごろ、モンテエニュの
随想録を読み、まことにつまらない思いをした。なるほど集。日本の講談のにおいを嗅い....
「作家のみた科学者の文学的活動」より 著者:宮本百合子
され得ないという危険をもっているからなのである。 科学者の随筆的
随想 科学者の社会的関心が積極的になった一つの表現として、一般のジャーナリズム....
「作家に語りかける言葉」より 著者:宮本百合子
的抵抗を、歪んでも自分で歪みの見えない主観のなかに立てこもることで、即ち評論から
随想へ転落する方便に求めていず、刻々の生きた動を執拗に文学の原理的な問題に引きよ....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
と書いていると長くなるので擱筆する。 (「アトリエ」昭和四年三月) 二科会
随想 今年の二科は会場の都合であるいは関西における開会を断念せねばならぬかと思....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
研究をもっとさかのぼり、それをまとめたりする仕事はよいだろうし、文学美術に関する
随想はいいのでしょうし、小説は今度も一つも問題になったのはないのですから、小説も....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
冊の中でオースティンの「誇と偏見」二冊、「デビッドの生立」三冊、モンテスキュー「
随想」(?)、「テス」(一冊)、メレディスの「エゴイスト」二冊その他、是非これで....
「科学的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
無意味な引用であるか、それとも科学的に有害な引用だろうと考える。修辞の上で云えば
随想的な引用ではない。必要なのは寧ろ、科学的な引用と
随想的引用とを、厳重に区別し....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
していると、近藤君が婦人記者をさしむけてよこした。碁について十枚ばかり『漫画』に
随想を書いてくれというのだ。 「碁の
随想って、格別そんなのも持合わせがないよ」 ....
「大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
れた、昭和二年から四年へかけての二三篇「国産玩具の自動車」「挿絵の雑談」「二科会
随想」等も含まれはするが、其大部分は其最も晩年なる五年中に書かれたものである。 ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
輝かしい範囲からもっとも無縁な心理であった。いくら理解しようと望んだところで、「
随想集――または助言集」の著者には、支配するものが理性でなく感情であるがごとき心....
「武士道の山」より 著者:新渡戸稲造
る地帯は即ち基督の徒と共なり。(三十九年二月台南にて) 〔一九〇七年八月一五日『
随想録』〕....
「我が教育の欠陥」より 著者:新渡戸稲造
》し来るや、吾人は皿大の眼を張りてこれを注視せんとす。 〔一九〇七年八月一五日『
随想録』〕....
「教育の目的」より 著者:新渡戸稲造
ばならぬかということも自から明瞭になるであろうと思う。 〔一九〇七年八月一五日『
随想録』〕....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
枕草紙』にけざやかにあらわれた感覚的な絵画的な叙景文や、ものを「をかし」と感ずる
随想は、たしかに新文学の発生であった。しかしこの新傾向が『後拾遺集』頃から芽を出....