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随感
「随感〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
随感の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
はぐらかされた。 こんな気持ちを葉子はその当時、或る雑誌からもとめられた「近時
随感」のなかに書いた。もちろん当事者の名まえなど決して書かずただ一種変った自分の....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
を傾げて聴いて居たが、「面白いな」と独語した。一座の話は多端に渉ったが、要するに
随感随話で、まとまった事もなかった。唯愉快に話し込んで思わず時を移し、二時間あま....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
ろげにしかうかがうことができない。 この欠陥を補うものはまず第一に個人の日記、
随感録のごときものである。そういうものが後代に愛読され尊重されるのは、必ずしもそ....
「樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
、一葉も自分で、清少納言と共通するもののあるのを知っていたのかとも思われるのは、
随感録「棹《さお》のしづく」に、 少納言は心づからと身をもてなすよりは、かくあ....
「耳と目」より 著者:寺田寅彦
に建設すべきであろうと思う。 匆卒の間に筆を執ったためにはなはだ不秩序で蕪雑な
随感録になってしまったが、トーキーの研究者に多少でも参考になることができたら大幸....
「マーカス・ショーとレビュー式教育」より 著者:寺田寅彦
溜まっていた教科書の不平をこぼしてしまったが、こういう脱線もまた一つのレビュー的
随感録の一様式中の一景として読者の寛容を願いたいと思う。 政府の統制の下に組織....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
られる要望も絶えませんし、かたがた、二十四巻という著には、一冊の補遺をかねた著者
随感の添加されるぐらいなことは、あった方がむしろ自然で、また主巻を読まれた人々の....