隔ての関[語句情報] » 隔ての関

「隔ての関〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

隔ての関の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
平凡」より 著者:二葉亭四迷
変った事が、例えば、火事とか大地震とかがあって、人心の常軌を逸する場合でないと、隔ての関を破って接近されなくなりそうだ。ああ、初て部屋へ来た時、何故私は物を言わ....
源氏物語」より 著者:紫式部
たんでざわついた。襖子をしめてもとの席へ帰って行く源氏は、一重の襖子が越えがたい隔ての関のように思われた。 直衣《のうし》などを着て、姿を整えた源氏が縁側の高....
書記官」より 著者:川上眉山
の一節、客はまたさらに心を動かしてか、煙草をよそに思わずそなたを見上げぬ。障子は隔ての関を据えて、松は心なく光琳風の影を宿せり。客はそのまま目を転じて、下の谷間....