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「隔晩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

隔晩の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道草」より 著者:夏目漱石
かした。 実際彼の職業は強壮な青年にとっても苦しい性質のものに違なかった。彼は隔晩に局へ泊らせられた。そうして夜通し起きて働らかなければならなかった。翌日《あ....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
おし」と賺《すか》されてしまッた。 編物の稽古は、英語よりも、面白いとみえて、隔晩の稽古を楽しみにして通う。お勢は、全体、本化粧が嫌いで、これまで、外出《そと....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
から一倍の仕事をしろとおっしゃればやります、毎晩でおさしつかえがお有りでしたら、隔晩でもよろしいですから、ぜひとも御教授を願います」 そうせがまれて青嵐居士が....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
外の船の目附《めつけ》としては、その老巧から言っても当然その人ですから、ほとんど隔晩には船へ泊りに来て、船は、今やこの三人だけの世界のようになっているのです。 ....
地上」より 著者:島田清次郎
にある本邸とが離れているという理由のために、会社に近いこの町に別邸を設け、そこに隔晩毎に泊るのだった。別邸はつまり妾宅である。そして太助夫婦は十数年来の天野の腹....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
衛門、孝助の因果物語をAとし、お露新三郎の恋と怪奇をBとし、AB二つのこの物語を隔晩に演じ、それぞれクライマックスのところまで持っていっては、お後《あと》明晩と....
暗黒星」より 著者:黒岩涙香
星からの信号が益々激しい。確かにこれは一種の警報である、警告である。最初のうちは隔晩に在ったり或いは二晩置きに来たりしたのが、連夜続けて来ることになった。何事か....