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隗
「隗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
隗の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
てしまった日には、仏造って魂入れずでさ、冗談じゃない」 やがて銅貨三銭をもって
隗《かい》より始めつ。帽子を脱ぎてその中に入れたるを、衆人《ひとびと》の前に差し....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
術を掛けて貰う方が早そうだ」 「まず人間の方で先に反古《ほご》になる訳だな。乞う
隗《かい》より始めよか。人間の反古なら催眠術を掛けなくてもたくさんいる。なぜこう....
「易の占いして金取り出したること」より 著者:南方熊楠
はもと支那の話を日本へ移したのだ。『太平広記』二一六に『国史補遺』を引いて、晋の
隗※、易を善くす、臨終に妻子に告げたは、後来大いに荒るるといえども宅を売るなかれ....
「伸子」より 著者:宮本百合子
のよい微笑を眼尻の襞《ひだ》にたたんで晴れ晴れと坐っている。 「それでは――請う
隗《かい》より始めよということがございますから、失礼して私から申上げます」 彼....
「手術」より 著者:小酒井不木
「大賛成!」「結構ですわ!」と皆々同意されましたので、私は申しました。 「先ず
隗より始めよということがありますから、最初にSさんに御願い致しましょう」 S氏....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
のために力を致した老人に対してもこの典を挙げてもらいたい、そして私はいわゆる『自
隗始』の心得でこの歓迎を受けて置くというような事を述べて置いた。それから多くの人....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
す。女の言葉など慎んで聴くものじゃない、と言って破顔一笑。仍ち酒を引き肉を御し、
隗然たるのみ。復た酔う矣。 こんな話が、太平御覧という書物に書いてある。私は劉....
「近作鉢の会に一言」より 著者:北大路魯山人
ういう立場から遠慮なく申せば、現代陶工の所作にあきたらないものがありまして、先ず
隗より始めよという訳で研究を進めている訳であります。況や私は食道楽、即ち美食研究....
「三国志」より 著者:吉川英治
、袁紹が出て行ってしまうと、董卓は、やにわに、客席の一方を強くさして、 「太傅袁
隗! 袁
隗をこれへ引っ張ってこい」 と、左右の武士に命じた。 袁
隗はまッ青な....
「三国志」より 著者:吉川英治
「なんといっても、袁紹には、地方的な勢力も徳望もありますから」 「袁紹の叔父、袁
隗は、まだ洛陽の府内にいたな」 「太傅の官にあります」 「物騒千万だ。この上、も....