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障礙
「障礙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
障礙の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「片信」より 著者:有島武郎
、クロポトキン、マルクス、レーニンらの思想が、第四階級の自覚の発展に対して決して
障礙《しょうがい》にならないばかりでなく、唯一の指南車でありうると誰が言いきるこ....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
かくある必要はない。人間の思想はその一特色として飛躍的な傾向をもっている。事実の
障礙《しょうがい》を乗り越して或る要求を具体化しようとする。もし思想からこの特色....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
て降矢木の家を創しぬ。されど帰国後吾が心には妄想散乱し、天主、吾れを責むる誘惑の
障礙を滅し給えりとも覚えず。(以下略)
「つまり、降矢木の血系が、カテリナ・デ....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
と、清純な処女にありがちの潔癖――と云うだけでは許されなくなります。明白な精神|
障礙です。で、姉さんの場合もちょうどそれと同じで、不幸にもそこへラザレフがルキー....
「言語体の文章と浮雲」より 著者:幸田露伴
言葉づかいも何もこなれて居ないものでありましたならば、後の同路を辿るものに取って
障礙となるとも利益とはなっていなかったでしょうが、立意は新鮮で、用意は周到であっ....
「生の拡充」より 著者:大杉栄
せるものは、ただもっとも有効なる活動のみとなる。また生の必然の論理は、生の拡充を
障礙せんとするいっさいの事物を除去し破壊すべく、われわれに命ずる。そしてこの命令....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
「それこそ夢のようだと、いうのだろうと思います。路すがら、そうやって、影のような
障礙に出遇って、今にも娘が血に染まって、私は取って殺さりょうと、幾度思ったか解り....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
年一月三十一日 手紙が隔日に二通ずつしか書けないのみならず、この隔日もまた折々
障礙せられるので不便で困る。二十五日に書こうと思ったら、監獄に書信用紙がないと言....
「ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
野のすえに見えなくなっている。そのブレーゲも、僕が汀に立っているブリガッハも、無
障礙の日光を受けて照りかがやいて居る。まぶしく白い光の反射している水面は、何だか....
「リギ山上の一夜」より 著者:斎藤茂吉
寒さを防ぎながら随分辛抱づよく其処に立っていた。 そこで、つまり僕たちふたりは
障礙を微塵も受けずにアルプス山上の美しい日の出を見たのであった。僕は独逸文学のこ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
は知らず、見つつあれば心は燃えぬ」云々というのが此短歌にも出ている。「障る」は、
障礙のことで、「百日しも行かぬ松浦路今日行きて明日は来なむを何か障れる」(巻五・....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
れは、一部分は、革命が盲目的なあるいは無意識的な過去のともがらの間に出会う大きな
障礙について、一般に人はよく知らないからである。彼等が後もどりしてその過去の特権....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
屈げに艱んでいるのを、まだ不審がる気か。
あらゆる生の発動を、なぜか分からぬ苦が
障礙するのを、まだ不審がる気か。
神は人間を生きた自然の中へ
造り込んで置いてく....
「「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
果自然と放逸無頼に陥るものを相生じ、為に我が国家社会の生存発達の上に、少からざる
障礙を来すのおそれこれ有り候う事、まことに昭代の不祥事と存じ候う。 ここに於い....
「「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
に疎外せられる。疎外せられるが故に、彼らは生活上にも、品性上にも、自ずから種々の
障礙を生ずる。この
障礙のために、彼らはますます疎外せられる。因が果となり、果が因....