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隠れ遊び
「隠れ遊び〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
隠れ遊びの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奥様探偵術」より 著者:夢野久作
た、押しも押されもせぬカプルと評価づけられておりましたが、それだけにその御主人が
隠れ遊びをされる方法とても、実にリファインされたものでした。無二の親友と称する人....
「少女地獄」より 著者:夢野久作
の名前をお聞きになると直ぐに、お母様の讐敵《かたき》を取りたい……義理のお父様の
隠れ遊びをお諌《いさ》めになりたいばっかりに、私の頼みを無条件で引き受けて下すっ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
った。それともお新の云うように、いい加減のこしらえ事をして何処かの色女のところに
隠れ遊びをしているのかと、お徳は半信半疑のうちにその夜をあかした。 雨は暁方か....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
します。あなたは恋をすなと禁じられなかったまでのことです。恋をせよ。ことに遊女と
隠れ遊びをせよとすすめられたのではありません。唯円殿が自分の都合のいいように勝手....
「縮図」より 著者:徳田秋声
けに、相当名の聞こえた官僚人や政治家、法曹界の名士に大学関係の学者たちの、宴会や
隠れ遊びもあって、襖一重を隔てた隣座敷に、どんな偉方がとぐろ捲いているか知れない....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
か! 真向上段と来るから、今晩、その毛唐さんを御数寄屋《おすきや》さんかなにかの
隠れ遊びに仕立てて、このところへ連れて参りますから、万事その辺ぬかりなく――その....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
運び易いのである。 さて、もうボートを見つけてしまったのだから「私も今度だけは
隠れ遊びもたんのうしたろうと思われるだろう。けれども、それまでの間に、私は別の考....
「モルガンお雪」より 著者:長谷川時雨
はなかった。幾度か華《はな》の巴里《パリ》の華やかな伊達女《だておんな》たちと、
隠れ遊びにも来ているのだが、不思議なほど清教徒《ピュリタン》になっていた。 一....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
れば色にはままになるが冬吉は面白く今夜はわたしが奢りますると銭金を帳面のほかなる
隠れ遊び、出が道明ゆえ厭かは知らねど類のないのを着て下されとの心中立てこの冬吉に....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
と、藤次殿が参っておりませぬか」 「知らぬっ」 「いや、参っているはずでござる。
隠れ遊びの先へ、心ない業とは承知しておりますが、道場の一大事――吉岡家の名にもか....
「春の雁」より 著者:吉川英治
い」 「会いたいなら、わたしの家だってお茶屋だし、わたしが会わして上げるものを、
隠れ遊びなんざよくないね」 「相済みません。……どうもつい、お花客先のお宅じゃあ....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
もう二十年以上も前のことだが、その時分の芝浦は粋なところで、本場所の芸者や客の
隠れ遊びをするような場所になっていた。 そこの料理屋兼旅館に芝浜館という家があ....