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隠花植物
「隠花植物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
隠花植物の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
いている女だけは、曲に合せてゆるく身体を動かしていた。見ているとそれぞれ女たちは
隠花植物のように自分の位置から動かぬままにも、どこか湿った楽しみに耽っている眼差....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
》などと推量さるるも面白からぬから、その後知るに及んだ一八五七年版バークレイの『
隠花植物学入門《イントロダクション・ツー・クリプトガミク・ボタニー》』三四五頁に....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
つぶされた扉《とびら》、鉄の箍《たが》、窓の鉄格子《てつごうし》についてる金色の
隠花植物、表門の上に口を開《あ》いてる怪物、あちらこちらに、思いもかけぬところに....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
『食菌と毒菌』ならびに『日本菌類図説』、朝比奈|泰彦《やすひこ》博士監修の『日本
隠花植物図鑑』、または広江勇博士の『最新応用菌蕈学』等の諸書にはこの楯形を呈した....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
た。おれの上を超す同類が出てきたと思ったのだろうか。あるいは、時の湿地が咲かせる
隠花植物や化け菌の多種類なのに、さすがの彼もあきれていたのか。 まもなくその道....