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隣合せ
「隣合せ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
隣合せの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「門」より 著者:夏目漱石
を長くして真中から分ける癖があった。高等学校は違っていたけれども、講義のときよく
隣合せに並んで、時々聞き損《そく》なった所などを後から質問するので、口を利《き》....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
そうして間もなく私は、本郷の下宿を引き払って彼の住んでいるアパートへ、しかも彼と
隣合せの部屋へ移住してしまった。それ程この青山喬介と言う男は、私にとって犯し難い....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
ンチメンタルで無気力な、「死の讃美者」とやらでもないんだ。僕たちは、死と紙一枚の
隣合せに住んでいるので、もはや死に就いておどろかなくなっているだけだ。この一点を....
「大阪発見」より 著者:織田作之助
る。元祖本家黒焼屋の津田黒焼舗と一切黒焼屋の高津黒焼惣本家鳥屋市兵衛本舗の二軒が
隣合せに並んでいて、どちらが元祖かちょっとわからぬが、とにかくどちらもいもりの雄....
「幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
き、すぐに仕事をつづけてました。 それからいよいよ舞台稽古。鉄路のほとりと私は
隣合せに腰かけました。彼はもう、芝居のことで一ぱいのようなんです。私はそのことで....
「雁」より 著者:森鴎外
、小女の一人位附けて置こうと考えていた。そうするには、今まで住まった鳥越の車屋と
隣合せになっている、見苦しい家に親を置かなくても好い。同じ事なら、もっと近い所へ....
「女房ども」より 著者:神西清
しかかっても足りません。もう十年になりますが、私の住んでいる街の、それもちょうど
隣合せの小さな家に、マルファ・シモーノヴナ・カプルンツェ※ーシャは私と同い年で、....