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「隴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

隴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
山月記」より 著者:中島敦
西《ろうさい》の李徴《りちょう》は博学|才穎《さいえい》、天宝の末年、若くして....
黄金の枕」より 著者:田中貢太郎
くれるように。 道度は女の前へ往った。女は人懐かしそうな顔をしていた。 「私は西の書生で辛道度という者ですが、金がなくなって食事に困っております、御主人にお....
申陽洞記」より 著者:田中貢太郎
元の天暦年間のことであった。西に李生という若い男があった。名は徳逢、年は二十五、剛胆な生れで、馬に騎り、弓....
李陵」より 著者:中島敦
陵の老母から妻・子・弟に至るまでことごとく殺された。軽薄なる世人の常とて、当時|西《ろうせい》(李陵の家は西の出である)の士大夫《したいふ》ら皆李家を出した....
魚玄機」より 著者:森鴎外
ではない。この女は詩を善くした。詩が唐の代に最も隆盛であったことは言を待たない。西の李白、襄陽の杜甫が出て、天下の能事を尽した後に太原の白居易が踵いで起って、....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
置きは先ずこのくらいにいたしまして、すぐに本文に取りかかります」 申陽洞記西の李徳逢という男は当年二十五歳の青年で、馬に騎り、弓をひくことが上手で、大胆....
十二支考」より 著者:南方熊楠
さん》あれば、本邦では普通鶏足山に入定すとしたのだ。支那にも『史記』六に〈始皇|西《ろうせい》北地を巡り、鶏頭山に出で、回中を過ぐ〉とある。鶏頭の形した山と見....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
山に遊ぶ、そこに桜を見る、一抹のかすみの中にあるいは懸崖千仭の上にあるいは緑圃黄のほとりにあるいは勿来の関にあるいは吉野の旧跡に、古来幾億万人、春の桜の花を愛....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
胡人月に向うて胡笳を吹く 胡歌の怨《うら》みまさに君を送らんとす 泰山遥かに望む山《ろうざん》の雲 辺城夜々愁夢多し 月に向うて胡笳誰か喜び聞かん 「なるほ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
など呼ばる(『皇立|亜細亜《アジア》協会北支那部雑誌』二輯十一巻五九頁)、天復中右の米作大豊年で、刈ろうと思う内、稲穂が大半なくなり大饑饉|出来《しゅったい》....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
在よく用いらるる郡望の旧例に拠り、郡名百家姓に書いてある注解通りにすればいい。「西天水の人也」といえば済む。しかし惜しいかな、その姓がはなはだ信用が出来ないの....
岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
1 「いや彼は西の産だ」 「いや彼は蜀の産だ」 「とんでもないことで、巴西の産だよ」 「冗談....
寺じまの記」より 著者:永井荷風
っていた時分のことを思返した。隅田川と中川との間にひろがっていた水田《すいでん》畝《ろうほ》が、次第に埋められて町になり初めたのも、その頃からであろうか。しか....
放水路」より 著者:永井荷風
久《おぐ》から田端《たばた》につづく陋巷《ろうこう》であるが、北岸の堤に沿うては畝《ろうほ》と水田が残っていて、茅葺《かやぶき》の農家や、生垣《いけがき》のう....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
、夜おそくまで家に帰ろうとはしないのである。) 白耳義車行(白耳義車行) 麦連流。 (麦畑のうねが蘭の野につらなり、白義国は果てしない。車窓に春雨も暖かく....