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「隷書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

隷書の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
業生作) ――火星征伐の建白書――(小学教員提出) ――唐詩選五言絶句「竹里館」隷書――(無学文盲の農夫が発病後、曾祖父に当る漢法医の潜在意識を隔世的に再現、揮....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
土が生んだ最も高徳な人ではなかったろうか。 その銅像の銘には古賀得四郎氏揮毫の隷書で左の意味の文句が刻んで在る。 梅津只圓翁 翁ハ旧黒田藩喜多流....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
、書物を読めばすぐに記憶するばかりか、大きい筆を握ってよく大字をかいた。篆書でも隷書でも草書でも、学ばずして見事に書くので、見る人みな驚嘆せざるはなかった。宗は....
上林からの手紙」より 著者:宮本百合子
の生えた赫土を切りわったようなところに、一つの温泉がある、そこには何だか難かしい隷書の額がかかっていたので、或る日、裏道づたいに偶然そこへ出て来た私たちが好奇心....
中条精一郎の「家信抄」まえがきおよび註」より 著者:宮本百合子
て輝き出した満月の絵が描加えられてある。父は当時いつも「無声」という号をつかい、隷書のような書体でサインして居る。 書簡(二) 註。父は当時三十七歳....
失策記」より 著者:豊島与志雄
を授けている。謡曲に造詣深いところから、絹地に金泥で扇面を描き、その扇面に得意の隷書体で、「謡曲十五徳――不行知名所、在旅得知者……。」などと書きちらして怡んで....
鼠坂」より 著者:森鴎外
建築の出来上がった時、高塀と同じ黒塗にした門を見ると、なるほど深淵と云う、俗な隷書で書いた陶器の札が、電話番号の札と並べて掛けてある。いかにも立派な邸ではある....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
。頓首。 十二月五日漱石 虚子様 その奥には漾虚碧堂蔵書という隷書の印が捺してある。さてこの手紙を読むにつけていろいろ思い出すことがある。神仙....
三国志」より 著者:吉川英治
者がある。東武亭侯|侍中尚書、鍾※、字は元常であった。 この人は、当代に於て、隷書を書かせては、第一の名人という評がある。すなわち七言八絶を賦って―― 銅雀台....