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隻脚
「隻脚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
隻脚の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
りの人、吃々として多く語らず、東洋的なロマンチストらしい眼を伏せ勝ちにして居る。
隻脚――だがその不自由さも今はK氏の詩情や憂愁を自らいたわる生活形態と一致させた....
「藤棚の陰から」より 著者:寺田寅彦
が見たところ左の足が無いらしい。それを呼び止めて三輪車上の紳士が何か聞いている。
隻脚の青年は何か一言きわめてそっけない返事をしたまま、松葉杖のテンポを急がせて行....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
空戦に赫々たる勲功をたてた大勇将として、人々の記憶にもはっきりのこっている、あの
隻脚隻腕の大竹中将であった。 この噴行艇隊は、一体なにを目的として、大宇宙遠征....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
拶もしませんで」と言われ、当惑したことを覚えている)それからもう故人になった或|
隻脚の飜訳家もやはり銀座の或煙草屋に第二の僕を見かけていた。死は或は僕よりも第二....
「春宵因縁談」より 著者:佐藤垢石
と、既に両派の妥協がついていたから、場内は静粛である。総理大臣は拍手に迎えられ、
隻脚をひいて壇上に立ち、日本の現状と世界の大勢に論及し、最後に、 『わが輩の友人....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
各それぞれの明確さと自然さとをもって描かれているが、特に評家の最も讃歎するのは、
隻脚の海賊ジョン・シルヴァーの性格創造である。この快活、饒舌、柔和、慇懃、陰険、....