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雀羅
「雀羅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雀羅の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
或弁護
或新時代の評論家は「蝟集《いしゅう》する」と云う意味に「門前|
雀羅《じゃくら》を張る」の成語を用いた。「門前
雀羅を張る」の成語は支那人の作った....
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
た見慣れぬ仁が、ただならぬ眼光で、余の方をふりかえった。 事件依頼の客か。門前
雀羅のわが特許事務所としては、ちかごろ珍らしいことだ。 「よう、先生。特許弁理士....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
と見て、 「それにもう内が台なしですからね、私が一週間も居なかった日にゃ、門前|
雀羅を張るんだわ。手紙一ツ来ないんですもの。今朝起抜けから、自分で払を持つやら、....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
dy unknown to nobody)なりと知れ渡るや否や、書肆の門前は忽ち
雀羅《じゃくら》を張れりといっている。けだし「年少何の罪ぞ、白髪何の尊ぞ」の感慨....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
懸命の働きをしても間に合わぬというのに、ある店では堂々たる店舗を構えながら門前|
雀羅を張るが如しという不景気、また一族相率いていわゆる上り身代となって富み栄える....
「名士訪問記」より 著者:海野十三
は少い方がいいという。これでは折角の佐野電気特許事務所も気の毒ながら間もなく門前
雀羅と相成るであろう。だがまた考え直してみると、この気の小さな男があのようなこと....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
き酒は結構、勝負事は大好物、取れた弟子も離れてしまい、道場は賭場と一変し、門前|
雀羅を張るようになった。こいつはいけないというところから、道場をとじて武者修行に....
「誤った鑑定」より 著者:小酒井不木
ワート氏でした。誤まった鑑定をしたために、その後すっかり評判が悪くなって、門前|
雀羅を張るようになったそうです。いやだいぶ表て通りも静かになって来ました。これか....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
して悪い牛乳を人に飲ませなかったらば肺病患者が忽《たちま》ち減少して疾医の門前|
雀羅《じゃくら》を張るに至りましょう。牛乳ばかりでありません、何の病気も多くは口....