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雀躍
「雀躍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雀躍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
きょうえん》を催したあげく、千金を寿《じゅ》にしたとかいうことです。私はほとんど
雀躍《じゃくやく》しました。滄桑五十載《そうそうごじっさい》を閲《けみ》した後《....
「人造人間殺害事件」より 著者:海野十三
間だけお伴をしましょう」 「えッ、行って下さる。まア嬉しいわ」夫人は少女のように
雀躍《こおど》りしてよろこんだ。「そこに自動車が待たせてありますの、さあ、早く行....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
て、見たところ貧しくはなるけれども、その為めには彼は憂えないのみか、却って欣喜し
雀躍する。これは疑いもなく愛の存するところには何処にも観察される現象である。実際....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
がはそで無い。そうでは無いげじゃ。どの玩弄物欲しい、と私が問うたでの、前へ悦喜の
雀躍じゃ、……這奴等、騒ぐまい、まだ早い。殿たち名告らずば、やがて、選ろう、選取....
「三角形の恐怖」より 著者:海野十三
出して窺いますと、細田氏の姿はもうありませんでした。私はすっかり計画が当ったのに
雀躍りしながら、さりげなく蟇口を棄てたところに近付いてみますと、其の蟇口は側の溝....
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
短い時刻で、敢なくもお照は動かずなってしまった。 だが、樫田武平は美事な成功に
雀躍して、そのフィルムだけを外すと、そのまま逃走しようと試みた。が、その時であっ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
事な命中率だ。素晴らしいぞ、照準手!」船長は紅蓮渦を巻いて湧きあがる地上を見て、
雀躍りせんばかりに、喜んだのだった。 「いよいよ、敵の戦闘機が、現れましたぞッ」....
「地球盗難」より 著者:海野十三
ルが、また出ましたか。そうですか。それは有難い。すぐ参りますから……」 大隅は
雀躍りして喜んだ。いよいよ問題の解ける機会が来た。佐々砲弾が出てくれるなら、よも....
「流線間諜」より 著者:海野十三
のを集めた。そしてそれを城のように積み重ねていった。遂にそれは天井に達した。彼は
雀躍せんばかりに喜んで、その空気の抜ける孔の中に匍いこんだ。 孔の中は冷え冷え....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
るてんの飛びっことは。テニスだよ、テニスと言えば可い。」 「かね……私また西洋の
雀躍か、と思ったけ、まあ、可え。」 「ちっとも可かあない、」 と訓導は唾をする....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
げて、拾って、また投げて、落ちると、宙に受けて、また投るのを視た。足でなく、頭で
雀躍したのである。たちまち、法衣を脱ぎ、手早く靴を投ると、勢よく沼へ入った。 ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
、水には大丈夫だそうだから、私には構わんでも可い。」 心安く言ったので、慶造は
雀躍をして、 「それじゃあ後髪を引かれねえで、可うがす。お二人の先途を見届けて参....
「醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
。」 そう教えたものでしたら、みんなは大喜びで、お父さんやお母さんのところへ、
雀躍しながら馳けて行きました。 「ちがった白鳥がいまーす、新しいのが来たんでーす....
「墓」より 著者:秋田滋
でした。彼女の微笑はまた、わたくしの眼のなかに狂的な悦びを注ぎ込み、わたくしに、
雀躍りをしたいような、そこらじゅうを無茶苦茶に馳けてみたいような、大地の上をごろ....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
六になる幸助という三番目の息子を、若勢に出すと言つているというのであつた。源治は
雀躍りした。十六と言えば武三よりも一つ年が若いが、使つているうちに直きに一人前働....