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雁字
「雁字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雁字の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
それは白い記者手帳を片手にもった東京××新聞の記者|風間八十児だった。その後には
雁字搦めに縛られた男が、大勢の刑事に守られて立っていた。 それは捜査課長に馴染....
「空気男」より 著者:海野十三
ところにいたんだネ。ウーム、この虫けら奴」 捕虜 清家博士は妻君のために
雁字がらめに縛りあげられ、ベッドの金具に結びつけられた。もう逃げることはできなか....
「魔像」より 著者:林不忘
も筆幸に油御用を廻さぬばならぬ……という、これが、さながら鎖のように、脇坂山城を
雁字《がんじ》がらめに縛《しば》っているので、それから、もう一つ、筆幸に油御用を....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
掛縄、投縄、引縄、釣縄、抜縄、何でもそれは熟練していた。捕縄の掛け方に就いても、
雁字搦み、亀甲繋ぎ、松葉締め、轆轤巻、高手、小手、片手上げ、逆結び、有らゆる掛け....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
いる。グロニャールとルバリュとはたちまち毛布でグルグル巻きにして、その上を細縄で
雁字搦に縛り上げてしまった。 『占め占め、占め子の兎だ……』とルパンは驚喜して雀....