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「雁股〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雁股の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
の、村方で、不思議千万な、色出入り、――変な姦通事件がございました。 村入りの雁股と申す処に(代官|婆)という、庄屋のお婆さんと言えば、まだしおらしく聞こえま....
日輪」より 著者:横光利一
。そうして、森からは弓材になる檀や槻や梓が切り出され、鹿矢の骨片の矢の根は征矢の雁股になった矢鏃ととり変えられた。猪の脂と松脂とを煮溜めた薬煉は弓弦を強めるため....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
すためであった。しかるに相手は動かない。左右に踏ん張った二本の足が、鉄で造られた雁股のように、巌然と床から生え上がっていた。前へも進まず後へも退かず、真に徹底し....
ねじくり博士」より 著者:幸田露伴
螺旋線を空中に描いてるのだよ。あの矢の鏃をいろいろに工夫するのだがネ、どうしても雁股はよくいかない。何故というのに雁股は僕の所謂最も障碍の少きは螺旋的運動なりと....