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雄叫び
「雄叫び〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雄叫びの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
じ様に火の手を挙げる。厳重に大高城を監視して居た、丸根、鷲津の番兵達は、はるかに
雄叫びの声がすると思っているうちに、寺部、梅ヶ坪の城に暗をつらぬいて火が挙がるの....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
りませ、と哀音長く鳴り連れて居る。二つの響はあたかも余等の胸の響に通うた、砲声の
雄叫び、鐘声の悲泣。
都も鄙も押並べて黒きを被る斯大なる哀の夜に、余等は茫然と....
「若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
が落城に相違ない。おう、金の商人殿、お互いとんだ災難に捲き込まれたものですなあ。
雄叫びの音、弓矢の唸りいっそう迫る。 商人 (生きた心もなく)今もそれを話し....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
しろわれわれが要望するのは最も柔和なる者の獅子吼である。最も優美なる者の烈々たる
雄叫びである。そしてキリストも日蓮も実はかかる性格者の典型であった。 その内心....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ると途中血だらけの手を洗ったところを血沼海と云い、人に負われて紀国男水門に行って
雄叫びをあげて死んだと云うが、書紀は紀伊カマ山まで行って死んだ。とにかく死に場所....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
さえなってくる。 「お、正季だな」 そのとき、正成は立ちどまって、千早谷の下で
雄叫びする谷こだまをふとのぞきこんだ。 正成は不きげんになった。 「了現。あれ....