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「雄花〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雄花の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高原」より 著者:寺田寅彦
うに思っていたが、顕微鏡で見るとこれも実に堂々たる傑作品である。植物図鑑によると雄花と雌花と別になっているそうであるが、自分の見た中にはどうも雄蕊雌蕊を兼備して....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
えてある初渡来以来のイチジクは、みなこのように果中にただ雌花のみを具えていて敢て雄花を見ない。イチジクの種類によってはその入り口の方に雄花があって、他はみな雌花....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
かれて紅色《こうしょく》の美花《びか》を着《つ》け垂《た》れているが、その花には雄花《ゆうか》と雌花《しか》とが雑居《ざっきょ》して咲いており、雄花《ゆうか》は....
アケビ」より 著者:牧野富太郎
である。葉は冬月落ち散り、掌状複葉で長き葉柄を具えて互生し、花は四月頃に房をなし雄花雌花が同じ穂上に咲き、花には紫色の三萼片のみあって花弁はなく、雄花には雄蕋《....
カキツバタ一家言」より 著者:牧野富太郎
の外方基部のところに柱頭がある。この花は虫媒花であるから昆虫によって媒助せられ、雄花の花粉を虫が柱頭へ付けてくれる。そして子房は花の下にあっていわゆる下位子房を....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
心ぞ浪華津の、女の務と思えばこそ、また今の世に立ちもどり、煙に草木も枯れ果てて、雄花雌花も打萎む、野崎の里の亡霊と、なったお染が執念は、凝って籠って人のため、心....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
ろにはもう黄色の花があざやかに咲いて、ちょうやはちを招いている。はじめしばらくは雄花ばかり咲いた。こうしてここにへちまの花のあることを、はちやちょうに知らせるの....