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「雄視〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雄視の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仇討三態」より 著者:菊池寛
細を知りたそうな顔付をしている。彼は一座の者を満足させると同時に、もっと自分が英雄視せらるる快感を味わいたかった。彼は旧主の鈴木源太夫が朋輩の幸田|某を打ち果し....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
物質的にも茫々たる不毛の国土を開拓して、隆々たる文化を育みつつ、世界を併呑すべく雄視した鼻がありました。 高潔|沈毅な鼻の表現に万軍の信頼を集めつつ、天地を震....
惜別」より 著者:太宰治
学び、あるいは水陸兵法を学び、学成りて帰り、もって将相となり、政事一変し、東方に雄視す、などという論調でもって日本を讃美し、そうして結論は、「遊学の国にいたりて....
いわゆる「反省」は我々を救うか」より 著者:岸田国士
つて、そのまゝ立ち去つた。私は元来、この学校の性質から云つても、決して同僚から英雄視されるようなものは持ち合せてもいず、また、私もそれを望んではいなかつたと思う....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
界の峻峰群起して我れと高さを競わんとす。気澄まば、旭川も見ゆべく、北海道の東部に雄視せる阿寒岳も見ゆべく、西部に雄視せる羊蹄山も見ゆべく、日本海も見ゆべく、太平....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
文化は、実に京都につぐほどの勢いであったに相違ない。彼が父祖の余徳によって奥羽に雄視し、一方ではますます京都に接近を図りつつ、隠然半独立国の状態をなし、やはり心....
国号の由来」より 著者:喜田貞吉
を「日出之崖」とある。鎌倉時代から室町時代にかけて、奥州津軽地方を占領し、北方に雄視した安東氏が日の本将軍と呼ばれたのも、また奥州すなわち日の本の義から取った名....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
本の郷土自慢というものは格別である。今日でも、木曾地方へゆくと、余りにも義仲を英雄視しすぎている風がないでもない。 一昨年の木曾旅行中、同地の識者たちから、“....