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「雅名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雅名の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三四郎」より 著者:夏目漱石
からこの雑誌に関係があって、ひまさえあればほとんど毎号筆を執っているが、その代り雅名も毎号変えるから、二、三の同人のほか、だれも知らないんだと言う。なるほどそう....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
のをして見ました。それは兎に角私も粕谷の住人としてもう新参ではありません。住居の雅名が欲しくなったので、私の「新春」が出た大正七年に恒春園と命名しました。台湾の....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
十四 しかり、文金のお嬢さんは、当時中洲辺に住居した、月村京子、雅名を一雪といって、実は小石川台町なる、上杉先生の門下の才媛なのである。 ちょ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の名をつけるのは、八兵衛、太郎兵衛でさえむずかしい、一木一草にでさえ、しかるべき雅名を与えるのは容易なことではない、おのおのの持ち分の老梅にも何とか名をつけたが....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ていたからである。父親の同僚に誰か読書人がいて、隼の字面の殺伐さを嫌って、こんな雅名を与えたものであろう。しかし小供の呼名としてはかえってこの名が呼びよかったの....
だいこん」より 著者:久生十蘭
い顔をしたIRCのグルネルさんとルロォさんが立っていて、ていねいにお辞儀をした。雅名帖にめいめいサインをして、絨毯を敷いた低いペロンを三段ばかりあがって右へ行く....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
ら》はさすがに雅致ありて漢語として見られぬにはあらず。俳諧には蕪村または夜半亭の雅名を用うれど、画には寅《いん》、春星、長庚《ちょうこう》、三菓、宰鳥、碧雲洞《....
雪柳」より 著者:泉鏡花
が、明日は名におう堺町|葺屋町の顔見世、夜の中から前景気の賑いを茶屋で見ようと、雅名を青楼へ馳せず芝居に流した、どのみち、傘雨さん(久保田氏)の選には入りそうも....