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雅楽
「雅楽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雅楽の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「行人」より 著者:夏目漱石
て来た。自分は結婚の通知と早合点して封を裂いた。ところが案外にもそれは富士見町の
雅楽稽古所からの案内状であった。「六月二日音楽演習相催し候間《そろあいだ》同日午....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
なりと思い決死の覚後をした者、他にもいろいろ、その中にも、最もあわれなるは浅井|
雅楽助である。
雅楽助の弟を斎宮助と云う。先年世良田合戦、御影寺合戦(永禄三年)終....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
主)鉄砲洲および佃島。 一、松平|阿波守様、(阿州徳島藩主)御浜御殿。 一、酒井
雅楽頭様、(播州姫路藩主)深川一円。 一、立花左近将監様。伊豆大島一円。松平|下....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
、万事首尾よく済みました。」と景蔵が言った。「式のあとでは、剣の舞もあり、鎮魂の
雅楽もありました。何にしろ君、伊那の谷としてはめずらしい祭典でしょう。行って見る....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
かりではない。なんと言っても、以前の神祇局は師平田鉄胤をはじめ、樹下茂国、六人部
雅楽、福羽美静らの平田派の諸先輩が御一新の文教あるいは神社行政の上に重要な役割を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
じと踊り出でました。 この踊りは、一種異様なる見物《みもの》であります。古代の
雅楽《ががく》の如く、中世の幸若《こうわか》に似たところもあり、衣裳には能狂言の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》についている限り、それを訂正しないでは已《や》みません。 「鄭声《ていせい》の
雅楽《ががく》を乱すを悪《にく》む」――とかなんとかいって干渉するものですから、....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
のである。 京都に住んだその年の末に、徳川家茂公に将軍宣下があったため、酒井|
雅楽頭《うたのかみ》が代理として御礼に上京することになったが、酒井の屋敷は手狭な....
「雑記(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
を思いがけないところで見付け出しただけはこの日の拾い物であった。 二
雅楽 友人の紹介によって、始めて
雅楽の演奏というものを見聞する機会を得た。 ....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
、どこかの国の国王が、冠っていたらしい黄金の冠、黒檀の机、紫檀の台、奈良朝時代の
雅楽衣裳、同じく太鼓、同じく笛、大飛出、小飛出、般若、俊寛、少将、釈迦などの能の....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
った。白色光の神秘な光芒があたりに耀いはじめた。……そして、どこからともなく、「
雅楽」のような不思議な楽音がかすかに聞えて来る。やがて、文麻呂は魂を失ったものの....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
百万の味方を得た感を深うするのである。 五 慶安三年の五月ごろ、酒井
雅楽頭の侍医で武州江戸大塚に住んでいた樽次こと茨木春朔と、やはり武州池上新田に住....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
その船が大阪に入って来ますというとこれを迎えに出たのが行基菩薩、四天王寺にあった
雅楽寮の楽師を率いて、海口に迎えました。行基菩薩が迎えるというと直ちに自分の尋ね....
「学究生活五十年」より 著者:津田左右吉
ろいろのそういうもの、たまには平家琵琶などをさえきくことができた。宮内省の楽部の
雅楽の演奏、九段の能楽堂で演ぜられた能や狂言も、できるだけ見にいったことを附記し....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
事するもので、例えば珠玉を造る玉造部とか、弓を造る弓削部とか、鎧を造る鎧作とか、
雅楽寮の楽戸、主船司の船戸、造酒司の酒戸、典薬寮の薬戸、造兵司の雑工戸、主鷹司の....