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雅言
「雅言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雅言の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
傑作でも朗読するさ。しかし東風君この捧げ方は少しまずかったね。このあえかにと云う
雅言《がげん》は全体何と言う意味だと思ってるかね」「蚊弱《かよわ》いとかたよわく....
「仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
。 「洒落斎《しゃらくさい》、おう、式亭どのか。」 と六樹園はその一代の名著|
雅言集覧《がげんしゅうらん》の校正の朱筆を投じて立って三馬を迎い入れた。 語る....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
歌には、なんらの意義がない。さし当り口を突いて出て来た調子のままに、口あたりよき
雅言が、詠歎的に歌調をなしたまでのことで、つまり多少とも、清澄の茂太郎にかぶれた....
「辞書」より 著者:折口信夫
おかしいが、引き方に二つの方法がある。擬古文を書く初歩の人が使う字引きとして、「
雅言俗解」「俗言雅訳」といった種類のものがある。いまの語から古い語、あるいは古い....
「小学教育の事」より 著者:福沢諭吉
ばそれきりとあきらめ、都合よければ後に楷書の骨法をも学び、文字も俗字を先きにして
雅言を後にし、まず大根を知って後に蘿蔔に及ぶべきなり。 小学教育の事 三....
「訳本ファウストについて」より 著者:森鴎外
同時に、卑俗だとしている。少くも荘重を闕いでいると認めている。しかし古言がやがて
雅言で、今言がやがて俚言だとは私は感じない。私はこの頃物を書くのに、平俗は忌避せ....
「三国志」より 著者:吉川英治
智を責め、以てその慢を顕させたまえ。陛下また宜しくみずから謀り以て善道を諮諏し、
雅言を察納し、ふかく先帝の遺詔を追わせたまえ。臣、恩をうくるの感激にたえざるに、....