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「集合体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

集合体の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
的は敵軍に在らずしてその倉庫である。何となれば倉庫は心臓で、これを破れば多数人の集合体である軍隊の破滅を来たすからである」と断定し、戦闘についても歩兵は唯射撃す....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
うか」 「生物に似ているではありませんか。また別のことを取上げましょう。無機物の集合体であるところの電波発振器は、空間へ電波を発射します。これは人体における脳細....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ない。もしこれを交戦の場合に用いますればその人は大忠臣となり、いわゆる国家なる一集合体を利益する訳になるです。 勇進するという心は一つであるけれども、方法とし....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
私はそれを非常に面白い占い法だと思っている。 近代絵画の技法は全く、その墨色の集合体だともいい得る、決して弟子や他人の一筆を容れる事を許しがたい。この事は近代....
人工心臓」より 著者:小酒井不木
けれども、幾つか重なって来るとたまりません。生理学などというものは、むしろ学説の集合体といってもよいもので、そういう学説を減すことは、生理学を修得するものの為に....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
空間に繋がっている、私は単なる詠嘆が、人生に何するものぞと思っている、また岩石の集合体が、よし三万尺四万尺と繋がって虚空に跳りあがったところが、それが人間に何の....
省察」より 著者:デカルトルネ
もなく、また特殊的に私の自然というのは、神によって私に賦与せられたすべてのものの集合体以外のものではないからである。 ところで、私が身体を有すること、すなわち....
方則について」より 著者:寺田寅彦
はガスを均質な連続体と見做す時は至極簡単な意味のものであるが、これが沢山な分子の集合体であると見做せば、これらの方則は複雑多様な関係の平均の云い表わしという外に....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
は彼にとっては、彼らにとってもそうであるが、条理もしくは事実のりっぱな連絡がある集合体ではなくて、影に浸され光に震えている無窮の空間であって、その闇夜の中には日....
現代日本の開化」より 著者:夏目漱石
いていない方もあるかも知れないが、まア聴いているとする。そうするとその個人でない集合体のあなた方の意識の上には今私の講演の内容が明かに入る。と同時に、この講演に....
それから」より 著者:夏目漱石
うと、平岡ばかりではない。誰に逢ってもそんな気がする。現代の社会は孤立した人間の集合体に過ぎなかった。大地は自然に続いているけれども、その上に家《いえ》を建てた....
文芸委員は何をするか」より 著者:夏目漱石
文部省の御蔭で頭が下がったので、一方からいうと気の毒なほど不見識《ふけんしき》な集合体だと評しなければならない。 余が某氏の言《げん》に疑を挟《さしはさ》むの....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
》るべきものでない。滔々《とうとう》たる流俗に抗する万古不磨《ばんこふま》の穴の集合体であって、大《おおい》に吾人の尊敬に値する凸凹《でこぼこ》と云って宜《よろ....
読倫理教科書」より 著者:福沢諭吉
政府の撰びたる倫理論なり。然《しか》らばすなわち、今の日本政府を日本国民一種族の集合体として、この集合体ははたして徳義の叢淵《そうえん》にして、ことに百徳の根本....
良心・第一義」より 著者:夢野久作
致に導き来り、導きつつあり、導き行かんとする人類共通の最重大の本能也。 本能の集合体也 第一義 人間の思う事は皆妄想である 哲学でも宗教でも唯物思想でも何....