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「集権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

集権の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
有志者に報告したり。 ここにおいて一方には国権論派ともいうべきもの起こり、中央集権の必要を説き、陸海兵制の改正を説き、行政諸部の整理を説き、主として法制上の進....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
主義者と共産主義者とが初めて公然と、しかもその根本的理論の差異の上に立って、中央集権論と自由連合論との二派の労働者の背後に対陣することとなった。 日本の労働運....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
を領せる時は、三十六人衆と称し、能登屋臙脂屋が其|首であった。信長に至っては自家集権を欲するに際して、納屋衆の崛強を悪み、之を殺して梟首し、以て人民を恐怖せしめ....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
もうとしたのであったが、併しこの封建制の編成替えという社会変動の形が、やがて中央集権の形を取るようになり、そこから不完全ながらブルジョア改革、或いはそのための準....
辞典」より 著者:戸坂潤
『イスクラ』(火花)と『ザリャー』(黎明)とに拠って経済主義への偏向の克服と中央集権的革命党への結成とのために戦ったのである。第二回大会に当ってボリシェヴィキと....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
もののことであるらしい。都市といえばブルジョアジーのことのようにも思えるし、中央集権の中心地のような気もするし、また花やかなカフェーやデパートのことだとも考えら....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
るはずではありませんか。伊太利だったからこそ、彼も、羊の群の獅子として、その自己集権慾を満足させることが出来たのでしょう。要するに、彼は、人気を取っていないよう....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
、無口で博学な僧パイーシイ神父が、強い神経質な声で口をはさんだ。 「純然たる法王集権論《ウルトラモンタンストオ》ですよ!」と、じれったそうにかわるがわる両方の足....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
た。誘惑の方があまりに強いので、専制者中の最も偉大な者によって昔制定された、中央集権制の恐るべき機関を利用せずに、それを濫用してばかりいた。その結果一種の共和的....
法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
官僚制」もまた、その必須の前提条件をなしている。「近代国家がその「官僚制」的中央集権によって広い地域にわたって持続的に治安を確立し、大規模生産に不可欠な市場を形....
白い道」より 著者:徳永直
ったが、「ボル」が入ってきてから一層ひどくなった。 「ホホン、そりゃええ、“中央集権”で、労働者をしめあげて――」 ある晩、町のカフェーで、学生たちと論争した....
革命の研究」より 著者:大杉栄
顔をして威張っている暴力は、これとはまったくわけが違う。それはジャコバン党(中央集権派の典型)お得意の暴力だ。なぜなら、彼等は、民衆の狂熱がその最初の犠牲ととも....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
か〉を食うのだろう」と源五郎虫が野次る。 田螺は宣言した。 「到底、自由主義と集権主義者とは行動を共にすることが出来ない。今日の会議は決裂におわるよりほかに道....
街を行くまゝに感ず」より 著者:小川未明
、なぜでしょうか。 それは暫く措き、都会がいたずらに発達するということも、中央集権的であるということも、従って都会人は、ようやく此生活から離れて行くがために、....
日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
のである。勿論之は単に最大封建藩の実力しかなかった幕府が、云わば封建制に基く中央集権によって、日本を形だけでも近代的な国家統一へ齎すためには、やむを得ない幕府の....