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集落
「集落〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
集落の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る嬰児殺しの動機」より 著者:佐左木俊郎
へ投げ込まれたのであった。それまでの吾平爺はわずかばかりの小作地を耕すかたわら、
集落内の農家に雇われていったのであったが、耕地が住宅地になるにつれ爺を雇ってくれ....
「恐怖城」より 著者:佐左木俊郎
3 開墾場を貫通する往還を挟んで、五、六軒ばかりの木羽屋根《こばやね》の
集落があった。森谷牧場と森谷農場とを目当てとしての、つまり、牧場と農場での労働に....
「錯覚の拷問室」より 著者:佐左木俊郎
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集落から六、七町(一町は約一〇九メートル)ほどの丘の中腹に小学校があった。校舎は....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
秦の時代に、南方に落頭民という人種があった。その頭がよく飛ぶのである。その人種の
集落に祭りがあって、それを虫落という。その虫落にちなんで、落頭民と呼ばれるように....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
意気を示して居る。今、十国峠あたりから見ると、山中は湯河原なんかと丁度反対側の小
集落だ。併しとに角、箱根山塊の一端だから「今日箱根峠に打ち登り候」と子供の様に喜....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
て歩いたとき、この庭園の周囲の椎かなんかの樹立ちが黒焦げになって、園内は避難民の
集落になっていた、その当時の光景を想い出した。あの震災のときにはまだ生まれていな....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
ん、そのとき地中にもぐった月人の総数はそんなにたくさんではなかったらしい。数千の
集落のうちのいくつかが、地中にもぐりこむことに成功したのだそうだ」 「すると、月....
「怪塔王」より 著者:海野十三
が住んだことがあるのです。しかし、いつの場合でも、原地人たちは誰もこの島から元の
集落へ帰ってきません。後から別の原地人たちがいってみますと、前の原地人たちは白骨....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
複雑である。激湍岩を咬んで、白泡|宙空に散るさま、ほんとうに夏なお寒い。一つ石の
集落と、湯西川温泉を過ぎ、高手の村をはずれれば川は峡の底を流れて、鬼気人に迫るの....
「酒徒漂泊」より 著者:佐藤垢石
風の建物が櫛比して賑やかな都会となっているが、そのころはまだ北佐久郡東長倉村の一
集落で、茅葺屋根の低い家並みが続いていて、ペンキ塗りの外人の避暑小屋は落葉松の林....
「瀞」より 著者:佐藤垢石
想したよりも早く快方に赴いた。佐川町から六、七里離れた仁淀川の中流にある謙井田の
集落へ、雨村と私と伜と三人で、竿をかついで行ったのである。ここは、仁淀川の中流と....
「水の遍路」より 著者:佐藤垢石
を越して菅沼へも、丸沼へも行った。そして、大尻川を下って鎌田へ出て、さらに戸倉の
集落を過ぎて尾瀬沼と尾瀬ヶ原の方へも行った。 茨城県にも釣り場は多い。霞ヶ浦を....
「料理芝居」より 著者:北大路魯山人
することはできない。 まったく芝居を必要としない社会というものは、よほど山奥の
集落にでも行かねば存在しないと思われる。しからば、この芝居は芝居だからいけないか....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
ついて小屋住まいをなし、為に河原の者、坂の者、散所の者などと呼ばれた。そしてその
集落にはいわゆる長吏法師なるものがあって、これを統率していたものであった。これす....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
芽もほころび、遠くからながめると紫のかすみがかかったようである。思いがけぬ谷間に
集落があり、白い草花がまっさかりだ。また岡の上に高い望楼のある城壁をめぐらせた町....