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集配
「集配〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
集配の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
」 そこへまた、ノコノコと入って来た人影があった。それは、古くから浅草郵便局の
集配人をやっている川瀬郵吉だった。 「下田さん、書留ですよ」 「おう、郵どん、御....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
いわせている。そのそばにおなじみの白犬が頭を地につけて眼を閉じて眠っている。郵便
集配人がズックの行嚢をかついではいって来る。 小畑は郡役所に勤めている官吏の子....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
曜|毎に説教を致します体を装い、日本内地に働いております、J・I・C団員の情報を
集配致しておったのでございますが、その傍ら、古い縁故を辿りまして外務省の英文タイ....
「二重心臓」より 著者:夢野久作
粗慢でイカンね。司法主任はスッカリ憤っとったよ。当局に申告して消印のハッキリせぬ
集配局を全国に亘って調べ出してくれると云っておったが……」 「中味にはドンナ事が....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ヴィエのも一人の知人は、いっそう独特な人物であった。それはユルトゥルーという郵便
集配人だった。背の高い好男子で、清らかな眼、どちらも金|褐《かっ》色の口|髭《ひ....
「白髪鬼」より 著者:岡本綺堂
気の毒のような心持になって、なんとか慰めてやりたいと思っているところへ、あたかも
集配人がポストをあけに来たので、ふたりはそこを離れなければならないことになりまし....
「石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
けさであった。その静寂のなかで不意に惨劇がもちあがったのだ。 始め、雄太郎君と
集配人の二人は、西隣の秋森家の表門の方角に当って低い鋭い得も云われぬ叫び声を耳に....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
のうちに、自らの影を地に残して消え去っているのである。 私の住む町の一人の郵便
集配人が年賀状は人々が待っているものだからと高熱をおして配達にでて倒れた。愛すべ....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
が聞こえはじめる。そろ/\とビルデングの活動がはじまりかけたのである。 やがて
集配人が肩に掛けている鞄にはみ出すようにつめ込んだ郵便物を配達して来る。これ等の....