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雌雄を決する
「雌雄を決する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雌雄を決するの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
き種ガ島――茲に緩急《かんきゅう》、二様の飛び道具同士が、はしなくも命を的に優劣
雌雄を決することに立到りましたが、勿論、これは贅言《ぜいげん》を費す迄もなく、そ....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
と鼻に入り、爾して其の熱い息が湯気の様に顔に掛かる、余は是だけで既に気が遠くなり
雌雄を決するなどは扨て置いて此のまま命が盡きると思った、動物園などで虎を見た人は....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
行中に必ず急速に戦争目的に大変化を来たして、主義の争いとなり、結局は王覇両文明の
雌雄を決することとなるものと信ずる。日蓮聖人が前代未聞の大闘争につき、最初は利益....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
るのは、今日の様な事があるが為である。此地は険要であるから、某快く一戦して明軍と
雌雄を決する所存である。渡海以来の某は日夜戦陣に屍を暴すをもって本意として来た。....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
で、恰で互に競争する為に生れて来たようなものである。而も、その争いは武器を取って
雌雄を決する闘争ではなく、暗黙のうちに郷里の評判や、学科の点数や、席次や、社会的....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
をしているのであろう。要介も以前から林蔵と猪之松とが、勢力争い激甚であり、一度は
雌雄を決するていの、真剣の切り合いをやるべきことを、いろいろの事情から知っていた....