雑人輩[語句情報] » 雑人輩

「雑人輩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雑人輩の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私本太平記」より 著者:吉川英治
「所は東の多摩川だが、これや見ン事、釜のふたの大負けだったな」 旅舎の前を通る雑人輩のたわ言だった。 往来を行く彼らにすれば、聞えぬつもりの放言だろうが、つ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
猟いでたち、菊王という侍童を連れ、船中、ひたすら御書見だったが、そのうち乗合いの雑人輩の世事話に興じられて、彼らと共に酒汲み交わしなどなされ、いと面白げにおわし....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ある。 とたんに、野武士たちは、まるで自分らの守る珠玉でも触られたように「この雑人輩めッ」と、やにわに刀を抜き、まわりの二、三名を薙ぎ払うやいな、 「それっ、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
斬ッて斬って斬りまくりましょう。まだこれほどな御人数はある」 「やめよう。烏合の雑人輩など、いくら斬っても、誉れにはならん」 「では、降伏して出ようとでも仰せら....