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雑俳
「雑俳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雑俳の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
連歌時代からこれらの枝の節々を飾る花実のごときものであった。後に俳諧から分岐した
雑俳の枝頭には川柳が芽を吹いた。 連歌から俳諧への流路には幾多の複雑な曲折があ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
人間だと思って、いいかげんに話していると、自分が川柳《せんりゅう》をやることだの
雑俳《ざっぱい》の自慢だのを、新しそうな言葉で歯の浮くように吹聴《ふいちょう》す....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
師匠は江戸ッ子でごんす」 「なに、江戸ッ子!」 「およそ大名旗本の奥向より川柳、
雑俳、岡場所、地獄、極楽、夜鷹、折助の故事来歴、わしが師匠の知らねえことはねえと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
三十 マアちゃんに限る。むこッきが強くって、おだてが利《き》いて、ちょっと
雑俳ぐらいはやれる、講釈仕込みの武芸も心得ている――あいつに限ると見立てました。....
「芳川鎌子」より 著者:長谷川時雨
めた。ましてそういう、世の耳目に触れた記事を、取り入れないではおかない種類では、
雑俳《ざっぱい》に、川柳《せんりゅう》に、軽口《かるくち》に、一口噺《ひとくちば....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
つ塔前に立つ。和尚は知らず、塔はいつ見ても、見とれるばかりいい塔なり。 句は、
雑俳にもなっていない駄句ですゾと、辺りの群ら雀と一しょになって嘲る社のH君に、こ....
「「明治のおもかげ」序にかえて」より 著者:喜多村緑郎
押かけていた八人組という、われわれの群れがあって毎日毎夜といっていいほど、真剣に
雑俳研究に没頭したことが想い出される。……それも何んだか、きのう、きょう、のよう....