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「雑戸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雑戸の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
間人考」より 著者:喜田貞吉
穢禁忌の思想が次第に濃厚になって来た時代の大宝令において、形式から云えば諸陵寮の雑戸の一つに置かるべき筈の陵戸が、特に奴婢の徒とともに賤民の列に下された事はよく....
サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
とになったのであろう。賤者の名称が同じ程度の他のものに移り行く事は、もと主鷹司の雑戸なる餌取の名が、エタと訛って浄人・河原者等にも及び、はては死牛馬取扱業者にの....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
ったに相違ない。ことにその賤視されたのは、必ずしも彼らばかりではなかった。古代|雑戸時代・傀儡子時代の余習をついで、大多数の工業者・遊芸者等はみな賤しいものとさ....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
貧乏|鬮を引いているのであります。 皮作はもと賤民の仲間ではありません。彼らは雑戸と申して、賤民よりは資格のよいものでありました。賤民というのはこの以外にあり....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
がエタ最初の場所だと語り伝えられていたものと思われる。 餌取はもと主鷹司被管の雑戸で、後世の餌差と同一のものであった。彼らがもと必ずしも賤民でなかったことは、....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
い。 餌取とは言うまでもなく、主鷹司に属して鷹や犬に喰わせる餌を取るを職とした雑戸で、なお徳川時代の鷹匠に属する餌差に相当するものである。無論主鷹司以外にも、....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
に、遂には百姓すなわちただちに農民ということになったに相違ない。後には農民以外の雑戸の徒も、解放せられて平民の仲間となり、農民以外の百姓も出来た筈ではあるが、そ....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
ちに百姓と呼ぶことになったのです。 百姓以外のものはすなわち非公民で、それには雑戸と賤民との別がありました。大化の改新に際して、従来の部曲たる半自由民が解放せ....